国内最難関の筑駒中で入試 抜群の東大合格実績 OB外科医は「ドクターX」のモデルに
国内最難関中学校として知られる筑波大学附属駒場中学校の入学試験が3日、東京都世田谷区の同校で行われ受験生が狭き門に挑んだ。
駒場キャンパスから徒歩10分 東大に最も“失敗しない”進学校
国内最難関中学校として知られる筑波大学附属駒場中学校の入学試験が3日、東京都世田谷区の同校で行われ受験生が狭き門に挑んだ。
大手進学塾のSAPIX(サピックス)小学部が年末に公表した80%判定偏差値によると、1日に入試を行った男子御三家の開成が67、麻布が62、武蔵が60。これに対し筑駒は71と最高クラスの難易度だ。高等部の東大合格者数ランキングでは開成が40年連続でトップの座を守り続けているが、現役東大合格者数を卒業生徒数で割った東大現役進学率で比較すると、トップは筑駒(約43%)となり、開成(約26%)を大きく引き離している。
開成との併願者も多いが、両方合格した場合について筑駒出身の東大生はこう話す。「やはり筑駒に進む生徒が多いと思います。開成は運動会に熱中する生徒が多くて体育会系の雰囲気が好きならいいですけど苦手という人もいます。筑駒は国立大学の付属校なので研究に重きを置くムードがありますし、筑駒の最大の行事は文化祭というところも開成との違いですね」
筑駒のホームページを見ると、「国立大学の附属学校には2つの大きな使命があります。1つは教育に関する研究や教育実習の実施に協力すること、もう1つは国の拠点校、地域のモデル校として、日本の初等中等教育における研究開発を実践していくことです。筑波大学の附属学校では先導的教育、教師教育、国際教育の3つの教育において、国の拠点校をめざしています」と掲げており、教育と研究を学校運営の柱としているようだ。
一方、開成は中国の古典「易経」にある言葉で「人間性を開拓、啓発し、人としての務めを成す」という意味の「開物成務」、「ペンは剣よりも強し」、「質実剛健」、「自由」、以上の4つを教育理念として挙げており人物形成に重点を置いているように見える。