人気VTuber「琴吹ゆめ」の正体明かした“中の人”に直撃 声優の告白「賛否両論ありますが」
声優の飯塚麻結が1月29日、バーチャルYouTuber「琴吹ゆめ」の“中の人”であることを発表した。琴吹ゆめは2018年に誕生し、国内だけでなく中国の動画サイト「bilibili」(ビリビリ)でも人気を誇るバーチャルタレント。「小泉純一郎元総理大臣とVTuberがコラボ」というニュースでも話題となった。なぜこのタイミングで正体を明かしたのか? 「中の人」飯塚に直撃した。
SNSでもたびたび「中の人」の憶測が飛び交っていた
声優の飯塚麻結が1月29日、バーチャルYouTuber「琴吹ゆめ」の“中の人”であることを発表した。琴吹ゆめは2018年に誕生し、国内だけでなく中国の動画サイト「bilibili」(ビリビリ)でも人気を誇るバーチャルタレント。「小泉純一郎元総理大臣とVTuberがコラボ」というニュースでも話題となった。なぜこのタイミングで正体を明かしたのか? 「中の人」飯塚に直撃した。(インタビュー・文=福嶋剛)
――SNSでもたびたび「琴吹ゆめ」の正体は誰か?といった投稿が寄せられていましたが、あえてこのタイミングで正体を明かした理由とは?
「きっとゆめちゃんファンの皆さんや飯塚麻結を応援してくださっているファンの皆さんは本当にビックリ仰天だと思いますが、2018年にバーチャルタレントの“琴吹ゆめ”が誕生して、実際のアイドルさんやタレントさんといったリアルな人たちとコラボを始めたのがファーストシーズンだとしたら、『bilibili動画』での活動を始めて、日本とは違う見せ方でたくさんの中国の方たちに楽しんでいただいているのがセカンドシーズン。
それで2022年のサードシーズンはどんな挑戦をしようかとスタッフさんたちと話をした時、『メタバース』という言葉が一般的に広がってきて、ゆめちゃんもバーチャルの体を持ったメタバースの一員なので、そこに飯塚麻結本人が絡むという新しい展開に挑戦してもっと面白くしていこうとなりました」
――仮想空間の中で別の生活を始めたり、メタバースという言葉をよく耳にするようになりましたが、ではこれからは飯塚さんのアバター(=分身キャラクター)が「琴吹ゆめ」になるのでしょうか?
「どちらかというとゆめちゃんの“超リアルアバター”が飯塚麻結という感じです(笑)」
――ちょっと分かりにくいですが(笑)。
「素の自分とゆめちゃんは似ているところはあるんですが、声優としての飯塚麻結とゆめちゃんは違うんです」
――では今後、ゆめちゃんと飯塚さんの共演も?
「面白そうですよね。ゆめちゃんが『私の超リアルアバターがこんな活動します!』みたいな感じで紹介するとか。きっと初めはファンの皆さんの賛否両論はあると思いますが、今まで以上に楽しんでもらいたいなと思っているのでこれからの展開を楽しみにしてください」
――そもそも飯塚さんがゆめちゃんの中の人になろうと思ったきっかけは?
「最初は声優になりたくてこの世界に入ったんですが、2018年にVTuberのオーディションがあって、新しいことに挑戦したいと思って受けてみたんです」
――やってみていかがですか?
「とっても楽しいです。声優のお仕事はやればやるほどメチャクチャ難しくて、難しいからこそ挑戦したいという気持ちなんですが、ゆめちゃんはその反対で、楽しいからこそ挑戦してみたいと思いでやっています。私自身はすごく人見知りなんですが、ゆめちゃんだからこそ出来ちゃうこともあって、平気で人にインタビューしたり、アドリブでトークをしたり、やったことのない大喜利までやってしまったり(笑)」
――ゆめちゃんが飯塚さんの人格に変化を与えていると。ちなみにゆめちゃんには台本はないんですか?
「それがないんです。ゆめちゃんがスタートした時に『元気な性格でトレンドに敏感な女の子』という設定はあったんですが、あとはアドリブなんです。だから自然に素の自分に近い部分が出たりするんですよ」
――これまでゆめちゃんと共演したゲストの方たちもたくさんいらっしゃいますが、皆さんの反応は?
「やっぱり最初はどこを見たらよいのか戸惑っていますね(笑)。平気だったのは子どもたちくらいです」