決着の舞台は英国! 新日常連外国人オスプレイとザックが至極の一戦を展開!

新日本プロレスとも交流する英国のRPW(レボリューションプロレスリング)が2月14日、ロンドン東部のベスナルグリーンにて「HIGH STAKES 2020(ハイ・ステイクス2020)」を開催。会場のヨークホールはRPWの聖地とも言える場所で、同所での大会はビッグショー的位置づけとなっている。

英国ヘビー級王者ザック(左)とオスプレイ【写真提供:Robyn Goding】
英国ヘビー級王者ザック(左)とオスプレイ【写真提供:Robyn Goding】

新日本2月2日札幌大会で無念の敗北。背水の陣で臨んだ"3度目の正直"のオスプレイ

 新日本プロレスとも交流する英国のRPW(レボリューション・プロレスリング)が2月14日、ロンドン東部のベスナル・グリーンにて「HIGH STAKES 2020(ハイ・ステイクス2020)」を開催。会場のヨーク・ホールはRPWの聖地とも言える場所で、同所での大会はビッグショー的位置づけとなっている。

 この大会のメインでおこなわれたのは、RPW認定ブリティッシュヘビー級選手権試合、ザック・セイバーJr.VSウイル・オスプレイだった。これは、新日本プロレス2月2日札幌における同タイトルマッチの再戦だ。札幌ではザックがレフェリーストップ勝ちで王座防衛。試合後、現在は日本を拠点とするオスプレイは、ザックとの再戦のため約半年ぶりに一時帰国することを決めた。1月4日東京ドームで高橋ヒロムにIWGPジュニアヘビー級王座を明け渡しただけに、新たなる決意とともに、慣れ始めた日本をあえて離れたのである。

「オレは、もうワンランク上に行く」。離日前からそう話していたオスプレイ。その意味がブリティッシュヘビー奪取に込められていることは想像できるだろう。彼にとってザックとはある意味で”天敵”でもある。これまで世界中のあらゆる国で一騎打ちをおこない、勝ったり負けたりの繰り返しだった。が、最近はまったく勝てていないのが現状。とくにタイトルを懸けるとその傾向がより顕著となる。日本では2019年の「G1クライマックス」7月30日高松大会でギブアップ負け。前述のように2月2日札幌でも敗れたばかりだ。ザックとはブリティッシュヘビーを懸けて2度対戦、17年11月10日ロンドンから連敗しており、これが3度目の正直だった。また、同王座には、あのAJスタイルズ(現WWE)が王者時代の15年10月12日ヨーク・ホールでマーティ・スカルを交えた3WAYで初挑戦。17年2月11日では新日本の大阪で柴田勝頼に敗れている。そんな中、ザックはこのベルトを4度獲得。新日本の柴田、石井智宏、鈴木みのる、棚橋弘至も王者となったなかでの戴冠だけに、その価値は日本でも認められていくこととなる。反対に、新日本スタイルが英国で評判を呼んだのも、ザックを巡るこのタイトルがあってこそなのだ。

 だからこそ、昨年を通じ無差別の闘いに挑んでいたオスプレイには必要なベルトでもあった。本心ではRPW旗揚げの2012年からほしいと思っていたタイトル。13年にはRPWタッグ、14年にはクルーザー級も戴冠したが、彼が心の底から望んでいたのはRPWの最高峰に位置するブリティッシュヘビーだったのだ。

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