RIZIN王者・浜崎を完封 “超新星”伊澤星花が激白「接戦を想定をしていた。自分でも驚き」
年明けからシバターの八百長疑惑に揺れる格闘技界だが、「Yogibo presents RIZIN.33」(2021年大みそか、さいたまスーパーアリーナ)で、最も驚きの場面を現出させたのは、RIZIN女子スーパーアトム級王者の浜崎朱加が、ノンタイトル戦ながら新鋭の伊澤星花にTKO負けを喫したことだろう。いったい何が起こったのか。伊澤を直撃した。
勝因は蹴り上げ「今回はうまくハマった」
年明けからシバターの八百長疑惑に揺れる格闘技界だが、「Yogibo presents RIZIN.33」(2021年大みそか、さいたまスーパーアリーナ)で、最も驚きの場面を現出させたのは、RIZIN女子スーパーアトム級王者の浜崎朱加が、ノンタイトル戦ながら新鋭の伊澤星花にTKO負けを喫したことだろう。いったい何が起こったのか。伊澤を直撃した。(取材・文=“Show”大谷泰顕)
「迷子になっちゃったんですよね。(さいたまスーパーアリーナの)駐車場から(会場内に)入れなくて。もう全然わかんないじゃんって思いました」
生涯初の大みそかの試合。伊澤が戸惑ったのは、試合ではなく会場入りだった。
「(開会式までの時間が)めっちゃ長かったですね。2時間くらい空いて。でも全然緊張とかはなくて、お腹が空いたのでご飯を食べて、お菓子食べて、休んで、アップして、試合って感じです」
大会の開始時間は13時半。まずは開会式で全選手が会場に顔を出す。実はここでも伊澤にはハプニングが。
「(開会式の)選手入場のときに転んじゃったんですよ。スクリーンから出てくる際の(舞台裏の)階段に上がるときに。だから転んじゃったあーって。めっちゃ恥ずかしいと思いました」
第1試合から順次、試合が始まっていく。伊澤の試合は全16試合中の第11試合。さっそうと入場する伊澤の姿に多くの観客が拍手で迎え入れる。
「入場したらいっぱい写真を撮ってくれている人がいて。うれしかったです」
――いよいよリングインして試合に。どういうゲームプランで?
「攻めるゲームプランです。展開を作ろうとしてゲームしました」
――試合前は「面白い試合をしたい」と言っていました。
「とくに試合前は極め切ろうっていうか、極めに持っていく想定はしていなかったんですけど、常に攻めるっていう意識で試合に臨みました」
――浜崎選手は伊澤の思ったよりもどうでしたか?
「軽かったですね、思ったよりも。あとはアームロックが思ったより強かったです」
――試合前には「かみ合うと思う」と言っていました。実際は?
「そうですね。かみ合ってあの結果になったのかなって思います」
――勝手な見方ですけど、実は接戦になるのでは、と思っていました。
「自分も驚きました。接戦になる想定をしていたので、今回はうまくハマったのかなって思います。(勝因は)蹴り上げが効いていたと思います」
――ノンタイトル戦とはいえ、王者・浜崎朱加が完封されるとは。周りの反応は?
「SNSでは驚いている人がいっぱいいました。私は勝つために練習をしてきたので、それが結果になってうれしいなっていう感じです」