小栗旬「普通のドラマでは考えられない」 大河「鎌倉殿の13人」の撮影で驚いたこと

第61作目のNHK大河ドラマとして9日から放送が開始される「鎌倉殿の13人」。主人公の北条義時を小栗旬が演じ、脚本は三谷幸喜が「新選組!」、「真田丸」に続く3作目として担当する。

インタビューに応じた「鎌倉殿の13人」で主演を務める小栗旬【写真:(C)NHK】
インタビューに応じた「鎌倉殿の13人」で主演を務める小栗旬【写真:(C)NHK】

三谷幸喜の脚本を絶賛「とにかく面白い」

 第61作目のNHK大河ドラマとして9日から放送が開始される「鎌倉殿の13人」。主人公の北条義時を小栗旬が演じ、脚本は三谷幸喜が「新選組!」、「真田丸」に続く3作目として担当する。(取材・文=高橋マナブ)

「鎌倉殿の13人」は、弱小豪族の出身となる義時がさまざまな苦難を乗り越えながら、どうやって武士の頂点に上り詰めたかをひも解いていくストーリーとなっている。小池栄子演じる姉の政子と、大泉洋演じる源頼朝が結婚をしたことで義時の人生は大きく変わっていくことになる。その様子を、三谷が新しい視点で大胆に描いていく作品となる。そんな「鎌倉殿の13人」放送直前に、小栗がドラマの見どころや撮影についてインタビューに答えた。

 小栗は初回の放送を迎えるにあたって、「三谷さんの脚本がとにかく面白い。台本を読んでみて、こういう切り口があるのかと驚きました。ホームドラマとしての要素が強くて、三谷さんのユーモアも非常に強くて楽しく見ていただけると思います」と話した。

 さらに、印象的だったセリフについては「『ちょっと』って言っていいんだとはじめて知りました。時代劇ではNGな現代語だと思っていたので、意外だったことを覚えています」と明かした。

 約半年近く前から撮影に入っているという小栗。「半年間も撮影を続けていて、積み上げてきた信頼があります。なので、すごくいま現場が良くなっているのを日々感じています。もう、毎日のように撮影現場に通っているので、どっちが自分の家なのかわからなくなるときがあります。そのくらいに、生活に撮影が入り込んできている状態です」と話した。

 また、演出を務める吉田照幸との関係についても語った。「いろいろと話しながら撮影を進めています。細かいところまで相談できるので、すごく信頼をしています。一緒に仕事をしていてすごくワクワクします。いい関係になっていると思っています」と説明した。

 そんな物語の中の見どころとしては「敗れて去っていく武将がすごく丁寧に描かれています。それぞれが持っている正義がしっかりと表現されているので、去り際がかっこいい人が多いなという印象です」と話した。

 今回、歴史ある大河ドラマの主役ということで、現場では座長としてどのように振る舞っているのか聞くと、「自分がなにかを率先してやることは全然ないです。年上の役者さんが多いですし、自分は自由にやらせてもらっています。そこは、非常にありがたいなと思いながら義時を演じさせてもらっています」と話した。

 最後に、まだ撮影が続いている中で意気込みを聞くと、「大河は本当に道のりが長いと感じています。ほぼ毎日撮影をしているのに、まだ全然ゴールが見えないというのは普通のドラマの撮影では考えられないことです。もう、仕事をしているというよりも、生活の一部になっているような感覚です。これからも、その日、その瞬間で感じたことをしっかりと義時として演じていけたら、いい作品になると思っています」と話した。

 小栗が主役を務める「鎌倉殿の13人」は、9日午後8時から第1回が放送予定となっている(第1回は15分拡大)。

スタイリスト/臼井崇(THYMON Inc.) ヘアメイク/渋谷謙太郎(SUNVALLEY)
衣装協力:ジョルジオ・アルマーニ・ジャパン株式会社

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