油絵で描かれた遊戯王「青眼の白龍」 原作設定を現実世界へ「次の1000年に残したい」

人気カードゲーム「遊戯王デュエルモンスターズ」のモンスターを油絵で忠実に再現する企画「100日後に完成するブルーアイズ」が、インターネット上で話題を集めている。製作者は油絵歴半年のショーゴさん。なぜこの企画に思い至ったのか。企画開始から100日後にあたる12月25日、完成した4枚の絵をお披露目したショーゴさんに聞いた。

遊戯王のキャラクター「ペガサス・J・クロフォード」のコスプレで4枚の絵を披露するショーゴさん【写真:ENCOUNT編集部】
遊戯王のキャラクター「ペガサス・J・クロフォード」のコスプレで4枚の絵を披露するショーゴさん【写真:ENCOUNT編集部】

まったくの未経験の中、絵画教室に入会 油絵歴半年で描き上げた

 人気カードゲーム「遊戯王デュエルモンスターズ」のモンスターを油絵で忠実に再現する企画「100日後に完成するブルーアイズ」が、インターネット上で話題を集めている。製作者は油絵歴半年のショーゴさん。なぜこの企画に思い至ったのか。企画開始から100日後にあたる12月25日、完成した4枚の絵をお披露目したショーゴさんに聞いた。

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 大学卒業後、地元の北海道でロシア人の妻・リューさんと家業のスイカ、メロン農家を手伝っていたショーゴさん。日本のギャル文化が好きなリューさんの「渋谷のアパレルショップで働きたい」という夢をかなえるため、昨年11月に夫婦で上京した。ショーゴさん自身は当面の間、充電期間を満喫していたが、ふと訪れた美術館で「ここにブルーアイズがあったら面白いよな」と今回の企画を思い立ったという。

「展示されていた絵がどれも100年以上前のもので、今から100年後の美術館に、自分たちが生きた平成の文化が残るんだろうかとふと不安に思ったんです。平成文化の一つのアイコンが、僕の中では『遊戯王』のレアカード『青眼の白龍(ブルーアイズ・ホワイトドラゴン)』だった。カードは100年後に残らないかもしれないけど、油絵だったら残るかもしれない。後世に伝えるための“メディア”を、カードから油絵に写したら面白いかなと」

 これまで絵の経験はなく、まったくの素人だったため、まずは絵画教室に入会。講師の油絵画家に「これを描きたいんです」と伝え、その場で必要な画材道具一式を購入したという。

「もともと絵を描くのは苦手。先生に倣いながら自分一人で描いてますが、やり方はほとんど塗り絵に近いです。油絵は難しいと思われがちですが、失敗しても上から重ね塗りできるし、それによって絵に重厚感が出たりもする。そんなに苦労したことはなかったです」

次のページへ (2/3) 漫画の設定から現実のカード、そして油絵へ カードを現代アートに昇華
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