2018年のテレビ朝日系ドラマ「リーガルV～元弁護士・小鳥遊翔子～」で女優デビューすると、フジテレビ系「監察医　朝顔」、日本テレビ系「トップナイフ－天才脳外科医の条件」、日本テレビ系「ボイスII 110緊急指令室」、テレビ朝日系「ドクターX～外科医・大門未知子～」と、次々とヒット作に出演している注目の女優がいる。チョーヤ梅酒のCMでも知られる宮本茉由（26）。モデルからスタートし本格的に女優に取り組む今の思いと今後をどう見つめているのか聞いた。（取材・文＝中野由喜）

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「台本をいただいて何回も読み、自分の中でイメージを作っても、いざ現場に行き相手の俳優さんとのやり取りで、全然、想像もしていなかった返しが来たりすることも。でもうまく返して面白いシーンが撮れると、すごく楽しいです。難しさと楽しさは表裏一体。難しさも女優の魅力だと思います。『ドクターX』の現場でも台本にないやり取りをするベテランの方々を目の当たりにして、すごい世界だとあらためて感じています」

　先輩たちに刺激を受け女優の難しさと楽しさに目覚めた。

「女優の仕事はいろいろな正解があって楽しいです。見てくれる方が物語の世界に入り込んだり、作品を通じて何かを感じてもらえるような厚みのある女優になりたいです。誰かを元気づけられるような女優に」

　将来どんな役を演じて見たいか尋ねると、思いがけない答えが返ってきた。

「最近、キックボクシングを始めました。アクションに興味があり半年くらい前からです。これまで知的でクールな役が多かったので女性スパイみたいな、動けるぞ、という役をやりたくて」

　そもそも運動神経はいいのか。尋ねると偉大な父の存在が浮き彫りになった。

「父はスポーツができないとだめ、というタイプの人で、幼稚園の頃はブランコがうまくこげないからと特訓を受けました。小学生の時は休日になると父にプールに連れて行かれて泳いでいました。休まずに200メートル。私は子供用プールで、浮き輪で遊びたいのに、大人の深いプールに入ってタイムも計測していました。父にはとても厳しく育てられました。おかげでいろいろできるようになり小学校の頃はいつも運動会のリレー選手に選ばれ、騎馬戦では大将でした。父のおかげで運動神経がよくなったと思います。感謝しています」