藤波辰爾、記念大会はまさかの大混乱 ムタの毒霧で場外で戦闘不能状態に
「TATSUMI FUJINAMI 50th ANNIVERSARY THE NEVER GIVE UP TOUR PHASE-1 IN TOKYO」(2021年11月9日、東京・後楽園ホール)
デビュー50周年東京大会は715人超満員札止め
「TATSUMI FUJINAMI 50th ANNIVERSARY THE NEVER GIVE UP TOUR PHASE-1 IN TOKYO」(2021年11月9日、東京・後楽園ホール)
デビュー50周年の藤波辰爾がメインイベントで天山広吉、小島聡と組み、グレート・ムタ、白使、KAZMA SAKAMOTO組と激突。ムタの毒霧で顔面を染めながらも、なんとか勝利を奪った。
ムタと白使は初タッグ。入場から何をしでかすか分からない雰囲気が漂う。
そんな中、藤波がムタを挑発。リングで対峙したものの、ムタは場外を徘徊(はいかい)し、凶器を手にするのみ。藤波はリズムを狂わされる。
SAKAMATOにドラゴンスクリューを放った藤波だったが、直後に待っていたのはムタのグリーンミスト。至近距離でまともに受けた藤波は、視界を奪われる。さらに場外で首をロープで絞められ、もん絶した。
晴れの記念舞台とは思えない風貌になり、場外で長期離脱。その間、小島がつかまり、苦しい時間が続く。
しかし、10分過ぎ、リングに戻ると、ムタに反撃。ドラゴンスクリューの打ち合いで会場をおおいに沸かせた。最後は小島が豪腕でSAKAMOTOを沈め、辛くも勝利を飾った。
試合後、藤波は「グレート・ムタの目いっぱいのお祝いをいただきました。50年っていうならもうちょっと気を遣ってくれたらいいけど、このザマだもん」と、苦笑い。記念ツアーは来年も続き、天山、小島には「また声をかけさせていただきます。1、2、3、ダーッ!を一緒にやりましょう」と、アントニオ猪木氏を招へいしての再会を呼びかけた。
天山は「藤波さん、緑に染まってしまって、ムタは礼儀知らずも甚だしい。藤波さんは全然いい男だし、何も変わらないよ。記念すべき日に立ちあえたことうれしいし、ありがたい限りです」とコメント。
小島も「藤波辰爾という唯一無二のすばらしいプロレスラーとこのような場所に立ちあえて幸せです」と、偉大な先輩の節目を祝福した。