24歳・坂東希、E-girls解散で燃え尽き症候群になりたくなかった マイペースで女優業

モデル、女優と活躍する坂東希(24)が、映画「DANCING MARY ダンシング・マリー」(11月5日公開、SABU監督)で幽霊のパフォーマー、マリー役を演じた。所属していたFlowerが2019年9月に、E-girlsが20年12月に解散。ダンスパフォーマーから女優へ転身を図る坂東は「E-girlsの時は生き急いでいた」といい、コロナ禍のステイホームが「初めての休みになった」と振り返る。

映画「DANCING MARY ダンシング・マリー」で幽霊のパフォーマー役を演じた坂東希【写真:荒川祐史】
映画「DANCING MARY ダンシング・マリー」で幽霊のパフォーマー役を演じた坂東希【写真:荒川祐史】

映画「DANCING MARY」で幽霊のパフォーマー役「何でも挑戦してみたい」

 モデル、女優と活躍する坂東希(24)が、映画「DANCING MARY ダンシング・マリー」(11月5日公開、SABU監督)で幽霊のパフォーマー、マリー役を演じた。所属していたFlowerが2019年9月に、E-girlsが20年12月に解散。ダンスパフォーマーから女優へ転身を図る坂東は「E-girlsの時は生き急いでいた」といい、コロナ禍のステイホームが「初めての休みになった」と振り返る。(取材・文=平辻哲也)

 2011~20年まで約9年間、E-girlsのパフォーマーとして活躍した坂東。「E-girlsは必死でした。解散が決まって、燃え尽き症候群にはなりたくなかったので、そのためには自分が学ばなきゃと思えるものがいい、と思いました。女優業は何回か、芝居の仕事をさせていただく中、楽しいな、よかったなって思えた瞬間がたくさんあったんです。お芝居のレッスンは昨年から通っていますが、勉強すればするほど面白いなと思うし、現場でも楽しいなと思うから、やってよかったなと思います」。

 今年は二階堂ふみ主演のTBSドラマ「プロミス・シンデレラ」を始め、ドラマや映画出演が多くなっているが、本作はE-girls時代の18年に北九州市、台湾・高雄などで撮影した。主人公の市職員(EXILE NAOTO)がダンスホール解体に携わる中、幽霊のパフォーマー、マリ(坂東)の望みをかなえるべく奔走するファンタジー。坂東はろう者のパフォーマー役で、回想シーンでは手話に初挑戦し、得意のダンスパフォーマンスも披露、恋人ジョニー(吉村界人)とのキスシーンも。さらには幽霊の特殊メイクもあって、さまざまな見どころがある。

 出演シーンは多くないが、 “おいしい”役どころだ。「確かに、そうですね(笑)。素敵に撮っていただきました。当時は撮影していると、実際どういうふうに使われるのか、分からないんです。幽霊のシーンは怖い感じかなと思ったりしたんですが、きれいに撮っていただけた。手話のシーンには字幕が入るのかなと思っていたのですが、字幕はなく、その静寂が素敵。見ている方がちゃんと読み取らなきゃいけないというのもよかったです。想像とは違って、自分もびっくりしました」。

 回想シーンでは、台湾・高雄でロケをした。「台湾では、おもてなしもしていただいて、撮影の合間には観光地を見て回ったり、小籠包や魯肉飯(ルーローハン、台湾の代表的な具乗せ丼)を食べに行ったり……すごく楽しい現場でした。魯肉飯にハマりすぎて、東京でも探したくらいなんです」。一方のキスシーンについては「そう言えば、初めてですね。忘れていました(笑)。多分、ドキドキしていたかな。緊張していたんじゃないですか。吉村君って、私の周りにはいなかったなっていうタイプで、性格はシャイなんですけど少しぶっ飛んだ感じが新鮮。何をするのか、分からないところがあるんです。ジョニーはダメ男ですので、そこは違いますが、役に合っていました」と微笑む。

次のページへ (2/3) 華々しく踊るシーンも「センターにいるドヤ感を出してみました(笑)」
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