体当たり演技を見せた小西桜子を監督絶賛「こんなに、かわいい声の持ち主がいるんだ」

永瀬正敏が主演し、小西桜子が映画初出演した「ファンシー」(7日公開)の公開直前イベントが4日、東京・原宿のbackyard MANGA & SPACEで行われ、ヒロインの小西、原作の漫画家・山本直樹氏、廣田正興監督が登場した。

トークイベントに登場した小西桜子
トークイベントに登場した小西桜子

映画「ファンシー」公開直前イベント

 永瀬正敏が主演し、小西桜子が映画初出演した「ファンシー」(7日公開)の公開直前イベントが4日、東京・原宿のbackyard MANGA & SPACEで行われ、ヒロインの小西、原作の漫画家・山本直樹氏、廣田正興監督が登場した。

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 本作は「あさってDANCE」「ありがとう」「レッド」などで知られる山本氏の異色の短編コミックを、長編デビューとなる廣田監督が約20年の構想期間を経て映画化。温泉街の独特の空気感の中、エキセントリックなキャラクター、ハードなセックスとバイオレンス描写が錯綜する世界で、それぞれの愛を探し求める郵便屋(永瀬)、ペンギン(窪田正孝)、月夜の星(小西)の物語だ。

 劇中、体当たり演技を見せた小西は、カンヌ国際映画祭にも出品された、窪田主演の「初恋」(三池崇史監督、28日公開)、東京国際映画祭日本映画スプラッシュ部門に出品された「猿楽町で会いましょう」 (児山隆監督、20年公開)などを控えるブレーク必至の新人。「オーディションを受け始めたばかりで緊張していました。最初のオーディションを受けた帰りに、本屋さんで原作を買って読みましたが、すごい好きでした。繊細なタッチで文学的。どう実写化するんだろうと思っていました。永瀬さんは、こんな新人の私にも物腰が柔らかく、低姿勢。こんな仏様みたいな人がいるんだと思いました。窪田さんも優しくて、なごませていただいた。お2人のおかげで緊張せずにいられました」と振り返った。

 小4の時から山本氏の大ファンだった廣田監督は「『ファンシー』は男と女と人生が詰まった原作だと思って、映画化したいと思っていました。僕が観たい映画を作る、90年代のテアトル新宿で上映された作品のようなものを作りたかった」。山本氏は「(出演者が)まさか窪田正孝、まさか永瀬正敏になるとは。不思議な原作だけども、それ以上に不思議な映画になった」と満足そうだった。

 小西について廣田監督は「こんなに、かわいい声の持ち主がいるんだ、と思った。オーディションの時は少女だったので、どうしようと思った。でも、テアトル新宿の作品が好きと言っていたので、できるだろう、と思った。小西さんはすごい。この後には『初恋』にも決まったし。かわいいですよね。僕がファンです」と言うと、山本氏も「(可愛すぎて)直視できない」とメロメロだった。

「ファンシー」は7日から東京・テアトル新宿ほか全国順次公開される。

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