若月佑美「ありがとうより助かったが好き」 誰かの役に立つ“お母ちゃん精神”の原点語る
女優の若月佑美が8日、セカンド写真集を発売する。「焼肉きんぐ」のCMで大好きな焼肉を元気にほおばる姿が放映されているが、焼肉と並んで甘い物も大好物。そんな今作のタイトルは「アンド チョコレート」。名脇役、影の王道であるチョコレートのように自分らしいあり方を目指す彼女の現在(いま)を写し出した魅力的な一冊が誕生した。
頭の中も心の中も自分のすべてを出した写真集
女優の若月佑美が8日、セカンド写真集を発売する。「焼肉きんぐ」のCMで大好きな焼肉を元気にほおばる姿が放映されているが、焼肉と並んで甘い物も大好物。そんな今作のタイトルは「アンド チョコレート」。名脇役、影の王道であるチョコレートのように自分らしいあり方を目指す彼女の現在(いま)を写し出した魅力的な一冊が誕生した。(インタビュー・文=福嶋剛)
――4年前のファースト写真集とはまったく違う、ものすごく生々しさを感じる写真集ですね。
「ありがとうございます。ファースト写真集『パレット』は、初めて行ったスペインでの感動と楽しさいっぱいの表情など、“はじめての経験”を撮ってもらった一冊で、今回はこれまで体験してきたすべての経験を撮ってもらった一冊になっています」
――可愛い、格好良いだけじゃなくて、見ていてヒリヒリするような表情もあって。まるで1枚の写真から映像が飛び出してくるような。“ショット”というより“シーン”ですね。
「今回は頭の中も心の中も自分のすべてを出した写真集にしたいと思っていました。担当の方も、『若月佑美の多面性を全部写真集に収めたい』と提案してくださって。それを聞いてぜひ! となって、衣装もカット数もものすごくたくさん撮っていただきました」
――今回は被写体としてだけでなく、作品作りにも参加して、半年ほど前からスタッフさんと構想を練っていたとお聞きしました。
「はい(笑)。それぞれの分野のプロの方が集まって一つの作品を作り上げていくという作業でした。こんなシチュエーションで撮ってみたいという方向性を一緒に考えて、被写体として飛び込んだというイメージです」
――若月さんの得意な作業ですね。だからなのか、被写体と読者の距離感が近すぎず遠すぎず。表情がかわいいとかセクシーなスタイルに注目するだけじゃなくて、どれもちゃんと冷静に俯瞰(ふかん)で楽しめます。
「その感想はうれしいです。今回は無意識の表情ではなく、撮る側も撮られる側もお互いに撮っているという意識を持って作品を作りたかったんです。『今だ!』と思った瞬間にシャッターを押してもらいました。だからその距離感というのが良い意味であったのかなって思います」
――水着のシーンも印象的でした。“笑顔を振りまいて元気いっぱい”とは程遠い、メッセージ性を感じる一枚です。
「表情としてはあえて固定概念にとらわれず、あえて“はしゃがない”(笑)。私らしいかなって。あえて意識しながら撮影しました」
――写真集をめくるたびに若月さんの“喜怒哀楽”……感情表現が見え隠れして。改めて役者としての経験が今回の作品にはたくさん注ぎ込まれているのかなと。
「多いですね。とっても」