日テレアナからセクシーなグラビアアイドルに転身した脊山麻理子に聞いた7年目の自覚
フリーアナウンサーの脊山麻理子(39)がENCOUNT編集部のインタビューにグラビア7年目にかける決意を明かした。2010年に日本テレビを退社後、14年から局アナ出身とは思えない過激な写真集やDVDを連発。そのはじけっぷりはさらにエスカレートしている。いったい、脊山に何が起こっているのか。猛追するフリーアナの田中みな実への思いや再婚の予定、プロレス再挑戦についても語ってもらった。
田中みな実の猛追も「人によって求めるエロスって違う」
フリーアナウンサーの脊山麻理子(39)がENCOUNT編集部のインタビューにグラビア7年目にかける決意を明かした。2010年に日本テレビを退社後、14年から局アナ出身とは思えない過激な写真集やDVDを連発。そのはじけっぷりはさらにエスカレートしている。いったい、脊山に何が起こっているのか。猛追するフリーアナの田中みな実への思いや再婚の予定、プロレス再挑戦についても語ってもらった。
――最近のはじけっぷりがすごいです。何か心境の変化はあったのでしょうか。
「2018年の12月に『S』と『M』という写真集を出したんですけど、それがすごく面白かったんですね。企画する段階から一緒に参加させてもらって、SMの中でも精神的なSとMを表現しました。表情的なものでSを表現したり、Mを表現したり、すごくやりがいがある作品だったんです。その流れで、昨年発売したDVD『魅せられて』と『ひと夏の恋』もストーリー性のあるDVDを作ろうということになった。今までのグラビア、DVDはどちらかというと、ザ・グラビアということで、衣装だったり、場所だったり、シチュエーションで楽しむ作品が多かったと思うんですけど、19年の作品は、両方とも内面のエロスみたいなものを作ったというのが大きな変化だったと思います。それが今まで見てきてた方にとってはすごくはじけているように見えたのかなって。『S』と『M』という写真集がきっかけで、DVDの作品作りもすごく変わったというのがあります」
――セクシーの追求をやり尽くしているような印象さえあります。
「フフフ。いや、そんなこともなくて、『S』と『M』の時は谷崎潤一郎さんの『痴人の愛』をテーマに女性が精神的に変化していくというものを描いていて、『魅せられて』はおじさまとの恋を描いていたり、今回の新作『先生と僕のもうひとつの物語』は先生と生徒の少年だったり、見せる相手が変わるだけで、すごく表現が変わってくるので、これはまだまだ深まっていく段階で、全然やり尽くした感はこちら側にはないですね。まだまだ私たちは創作意欲いっぱいで、やればやるほどこだわりというか、こういうふうな見せ方があるんじゃないかと感じるので、まだまだやれるなという気持ちはあります」
――グラビアとしてのゴールはどこなのでしょうか。
「私は『将来の目標は何ですか?』とか、『10年後はどうなっていたいですか?』とか、そういう質問がすごく苦手で、ゴールを見据えて走ってないというか、目の前の作品を一生懸命、面白くやっていきたいというのがあります。グラビアを始めて6年ですけど、今こういうことをやっていると思って始めてないというのもあるし、その時は本当に1回だけかもしれないという気持ちで始めた6年なので、目標というか行きつくところは分からないです。自分が面白いと思った作品を作りたいと思って、この業界にいる感じですかね。気づけばアナウンサーとして日テレにいた6年と同じくらいグラビアもやっています」
――「エロスの女王」的なものを目指しているのでしょうか。
「アサヒ芸能さんが『美尻の女王』というのに選んでいただいたりとか、そう言ってもらえることはすごい嬉しいなと思います。そういうふうに言われるような存在になれるようにやりたい。ただ、自分からそれを目指していますというのは、ちょっと申し訳ないなという気持ちですね」
――ヌードのオファーはないのでしょうか。
「『しないで欲しい』という人のほうが多いですね。『ヌードになって欲しい』と言われたことは本当、ないかな。どちらかというと、私がやる意味みたいなところを求めてくださる方が多くて、例えば日テレでやっていたアナウンサーがグラビアをやるからこそエロいというジャンルだと思います。今、ネットでタダで裸が見られる時代だと思うんですけど、私がやる作品を買ってくださる方はそうじゃないエロスを求めている方が多いんです。想像力とか知的エロスを刺激するようなものがすごく求められるし、それを評価していただいているんだなと思っています。だから続けられていると思うので。インタビュアーの方が一番聞きますね。『ヌードやるんですか?』とか(笑い)。実際、ファンの方に言われたことはないですね」
――知的エロスというのはこれまでの積み重ねで得た境地でしょうか。
「そうですね。一番最初は本当に、『アイドル過ぎる33歳』というふうにプレイボーイさんが書いてくださって、『大人がやるグラビア』という世界観ではなく、明るいグラビアをさせてもらったんです。徐々にグラビアを深めていくに至って、今こういう世界観が自分のものになっているのかなと思います。最初からそこにいたわけじゃないし、そこを目指していなかったんですけど、逆に面白いなと思っています」
――脊山さんは局アナ出身のグラビア先駆者ですけど、今、TBS出身のフリーアナ・田中みな実さんもセクシー写真集を出して話題になっています。“先輩”として、彼女の活躍をどう見ていますか。
「私が女子アナでグラビアやった時は風当たりも強かったり、局アナだった人がグラビアやること自体が問題視されたことも記憶にある方はいると思うんですけど、そういうものは、たぶん私がやったことによってなくなっているのかなっていうのは感じますね。そこの段階はもうないじゃないですか。局アナがやるの?という話題性ではないというのが、時代が6年経ったんだなって見ていて思いますね。もはや、そういう論点がない。あとは、続けていかれるのかどうかは分からないですけど、やっていくとしたら同業者として頑張ってくださいっていう気持ちですね。私はグラビア始めた時に、女子アナがやるからいいよね、みたいな気持ちじゃなくて、本当グラビアやっている方をリスペクトした上で同じような心持ちでやっていました。今も女子アナがグラビアやっているっていう気持ちではないですし。同じグラビア業界でお仕事しているアイドルの方と同じ目線で挑戦しているし、本業で始めた方たちをリスペクトしてやっているので、そのへんは同じなのかなと思います」
――女子アナ出身というと周囲はどうしてもひとくくりにしがちです。
「誰も同じものにはなれないと思います。田中みな実さんを好きな方はたぶん私のことはタイプじゃないと思う。私を好きな方は私を好きだろうし、結構、そこはすみ分けられる業界かなという気持ちでやっています。そこがグラビアって面白いと思う。日本人男性が全員、同じ人を好きっていうことが起きないから、同じ業界でいろんな人がデビューできると思うし。私は私なりのよさを見つけてもらって、ファンになってもらえればなと思います。私がいいって言ってくださると嬉しいし。継続は力なりだと思う。6年間やれたこと、コンスタントにこの仕事をさせてもらえていることが自分の中で1番の誇りに思うことなので。だから成長してこられたと思っています」
――これまでの6年間のグラビア活動を振り返ると。
「1冊目の時とかが懐かしいです。1冊目の時は何もかもが突然で私は何も考えずに撮影に挑みました。プレイボーイが1月1日に出て、それが過去最高売り上げになって、で、翌月表紙をやらせて貰って、その翌月写真集を出すってなって。どんなものを作るとかどこで撮影するとか何もわからず、日程が決まって、撮影して発売したという感じで。DVDもすぐに発売することになって、オリコン1位になって、すべてがトントン拍子に事が進みました。1冊目、2冊目あたりまでは、ワーッって勢いで。それこそ、昨年M-1で前年王者の霜降り明星が『今日まであっという間だった』と言ってたのと同じ感覚です。どんなことをやりたいのか考えるようになったのは2年目のハワイで撮った写真集『mariko』からで、3作目はシチリアに行って映画『マレーナ』の世界観をオマージュした作品を写真集とDVDと両方撮りしました。そして、こないだの4冊目、5冊目の写真集『S』と『M』から、内面性まで考えたエロスになりました。グラビアに詳しくなりましたね。友達も含め、いろんなグラビアアイドルを見るようになるし、それぞれの見せ方とか、良さとか。私はお尻を褒めていただくことが多いのでお尻推しであり、全体的なバランスや表情で魅せていくことが、強みかなと。差別化するとなると、そういうところですね。私はエキゾチックな雰囲気だったり、足を含めたお尻とかの肉感とか。人によって求めるエロスって違うじゃないですか。同世代の壇蜜さんや橋本マナミさんとか、みんなそれぞれ似たようで全然、違う魅力を持った人たちなので、その境地にいっている人たちに対しては本当にすごいなと思ってリスペクトしています」