元AKB48・梅田彩佳が選んだ女優の道 “葛藤”する背中を押したマネジャーの言葉
2006年にAKB48のメンバーとしてデビューし、14年にNMB48に移籍。16年にグループ卒業後は女優としてその活躍の場を広げている梅田彩佳。芝居に興味のなかった梅田は、グループ在籍時に勢いで挑戦したミュージカルのオーディションで舞台に目覚め、現在も躍進を遂げている最中だ。30日から幕を開ける「梅棒 12th WONDER『おどんろ』」への出演を控える彼女が、演技にのめり込むきっかけや、グループ在籍時に訪れた転機について語ってくれた。【前編】
グループ在籍中に受けたオーディションがきっかけで演劇の道へ
2006年にAKB48のメンバーとしてデビューし、14年にNMB48に移籍。16年にグループ卒業後は女優としてその活躍の場を広げている梅田彩佳。芝居に興味のなかった梅田は、グループ在籍時に勢いで挑戦したミュージカルのオーディションで舞台に目覚め、現在も躍進を遂げている最中だ。30日から幕を開ける「梅棒 12th WONDER『おどんろ』」への出演を控える彼女が、演技にのめり込むきっかけや、グループ在籍時に訪れた転機について語ってくれた。【前編】(取材・構成=安藤かなみ)
――16年にNMB48を卒業してから、女優としてますます活躍の幅を広げていらっしゃいます。在籍中からお芝居への憧れはあったのでしょうか。
「初めてお芝居をしたのは、AKBに在籍していた2012年に受けた宮本亜門さん演出の舞台『ウィズ~オズの魔法使い~』のオーディションです。それまでは、オーディションといえば長机が並んでいたり、椅子の背もたれにもたれかかった大人が多いイメージだったんです。でも、亜門さんはオーディションの中で一緒に踊ったり歌ったりしてくださって。『お芝居なんてできるわけない』と思いながら参加したのですが、すごく楽しかったんです。
選考がどんどん進んでいくうちに『落ちたくない』と思うようになっていて。最終で落ちたときはすごく悲しかったと同時に、『今回のオーディションでお芝居をやりたい』という気持ちが芽生えていたことに気づきました。おしゃべりする仕事が好きだったんですけど、歌やダンスをちゃんとやりたいと思うきっかけになりました。
それから、2014年にブロードウェイミュージカル『IN THE HEIGHTS』で初めて舞台に立たせていただいたのですが、すごく楽しくて。千秋楽が終わると、ぽっかり穴が空いたような気持ちになったんです。『これを続けていきたい』と思うようになりました」
――お芝居への苦手意識がありながら、オーディションに挑戦したのはなぜですか。
「オーディションを受けるつもりはなかったんです。その当時仲の良かったマネジャーさんに『受けないの?』と聞かれたので、『私、できる気がしない。そんな気持ちで受けたら失礼にあたるから』と伝えました。でも、『何事も経験だから』『亜門さんにオーディションで会えるってなかなかない』『やっておいた方がいい』『落ちてもいいんだから1回見てもらいなよ』と言われたんです。
そこで、そういう考え方でもいいのかなと思うようになりました。『役が合う、合わないももちろんあるし、心配なこともあるかもしれないけど、経験が大事だから1回行っておいでよ』と送り出してもらってからはめちゃくちゃ楽しいと思えたので、そのマネジャーさんには本当に感謝しています!」