48歳・高岡早紀が引き寄せる“サイコキャラ”の数々 演じる秘訣は「企業秘密(笑)」
女優の高岡早紀が主演する「リカ ~自称28歳の純愛モンスター~」(18日公開、松木創監督)はトンデモなラブ・サイコスリラー映画だ。28歳を自称するヒロイン、リカがあまりある愛情から殺人を犯していく物語。48歳の高岡がサイコな心理描写だけではなく、ぶっ飛びのワイヤーアクションまで見せてくれるのだ。
トンデモなラブ・サイコスリラー映画「リカ ~自称28歳の純愛モンスター~」で主演
女優の高岡早紀が主演する「リカ ~自称28歳の純愛モンスター~」(18日公開、松木創監督)はトンデモなラブ・サイコスリラー映画だ。28歳を自称するヒロイン、リカがあまりある愛情から殺人を犯していく物語。48歳の高岡がサイコな心理描写だけではなく、ぶっ飛びのワイヤーアクションまで見せてくれるのだ。(取材・文=平辻哲也)
「真面目なサイコサスペンスだと思って見たら、度肝を抜かれた」と率直な感想を伝えると、「『誰が真面目に見ろ』って言ったんですか」と高岡は楽しそうに笑った。
本作は第2回ホラーサスペンス大賞を受賞した五十嵐貴久氏の「リカ」シリーズが原作。19年10月、21年3月の東海テレビ・フジテレビ系での2度のドラマ化を経て、映画化された。主人公は夫像、結婚像、家庭像に少女のような憧れと純粋さを持つ自称28歳の女性、リカ。その純粋さから、運命の男性に出会うと、手段を選ばない最恐の“純愛モンスター”と化していく……。
代表作「忠臣蔵外伝 四谷怪談」ではお岩役を演じ、数々の映画賞にも輝いた名女優の1人。これまでも数々のモンスターなヒロインを演じているが、“最恐”にぶっ飛んだキャラだ。ドラマ版でオファーされた時はどんな気持ちだったのか。
「すごいのが来ちゃって、びっくりしました(笑)。『(製作陣から)“自称28歳の純愛モンスター”って役です』と説明されて、訳が分からなかったですよ。私が28歳の役なの? それとも……。(本を)読んだら、『雨宮リカ、28歳です』と言っている。リカ自身は大真面目。私がこの役をやっていいのか、とすごく悩みました。だって、大失敗したら怖いじゃないですか。逆に、大失敗するようなものを持ってくるわけもないかと考えたり……。自分の中で整理して、決めるまでには時間がかかりましたね」
ドラマ版では、SNS上で「怖くて面白い」などと評判に。映画版ではリカの俊敏な動きがさらにパワーアップ。スパイダーマンばりのアクションシーンまであるのだ。「(このシリーズは)いつもハードルが高いものを叩き付けられ、びっくりしちゃうんです。リカは生身の人間だと思っていたら、超人的な能力を発揮する。前回のドラマでも、タクシーを全速力で追いかけるシーンがありましたけど、今回はそれ以上。大失敗どころか、やばくない? と思って、映画版をやると決断をするまでにも、すごく時間を要しました」
映画版も基本的にラブ・サイコスリラーだが、その怖さと同時に、笑えてしまう。「私も、いろいろ理解できなくて、プロデューサーや監督に聞いたんです。そうしたら、『ツッコミどころ満載でいいんです』って言うんですよ。そう言われて、なんだ、笑えていいんだ、と思えたのが私の落ち着きどころでした。盛りだくさんのエンターテインメントなんだ、ということですね」