プロ野球球団がチアリーダーを育てるってどういうこと？　千葉県に本拠地を置くプロ野球チーム「千葉ロッテマリーンズ」。そして、その千葉ロッテが運営するチアスクールが「マリーンズ・ダンスアカデミー」、通称MDAだ。チームの本拠地・ZOZOマリンスタジアムの右翼スタンドの真下にある本校をはじめとして千葉県下に13校舎約1000人の子どもたちが在籍しており、球団公式チアパフォーマー「M☆Splash!!」のメンバーやOGがインストラクターとして未来のチアリーダーを熱心に育てているという。（取材・文＝安藤かなみ）

　2006年10月に開校したMDA。現在は、3歳から未就学児を対象にしたキッズクラス、小学1年～4年生を対象にしたリトルクラス、小学5年生～中学3年生を対象にしたジュニアクラス、高校生以上を対象としたメイツクラス、そしてメイツクラスから選抜されプロを目指すユースクラスの5つのクラスを運営している。

　さらに、MDAではシニア向けのクラスも開講しており、こちらは自宅でも続けられる高齢者向けのストレッチ、ダンスの教室で60歳以上が対象となっている。他にも、サテライトクラスでは成人女性を対象にしたチアフィットネスのクラスも展開。幅広い年代を受け入れ、受講者の中には男性もいるというから驚きだ。

　プロ野球球団が、チアリーダーを育てるスクールを直接運営するのには理由があるという。担当者にその理由を尋ねてみた。

「男の子たちは『プロ野球選手』という目指す夢がある。プロ野球球団として、女の子たちにもマリーンズのチームの一員として『プロ野球』にかかわる夢を与えたい。そこで、M☆Splash!!自身が子どもたちにダンスを教え、将来のM☆Splash!!を育てるという子どもたちの夢をかなえるためのアカデミーを創設しました」