“ボク”が全身にタトゥーを入れる理由…仲万美が告白「誇りと思うから体に刻みたい」
マドンナのバックダンサーを務めた仲万美が「ドリームズ・オン・ファイア」(15日公開、フィル・メッキー監督)で映画初主演を果たした。家族の反対を押し切って上京したユメが歓楽街で働きながら、ダンサーになる夢に向かっていく姿を描く。劇中も自身のトレードマークのタトゥーを隠すことなく、伸びやかに演じた仲が、ダンサー、女優業、タトゥーを入れた意味を明かしてくれた。
映画初主演「ドリームズ・オン・ファイア」で新人ダンサー役「自分にしかできない」
マドンナのバックダンサーを務めた仲万美が「ドリームズ・オン・ファイア」(15日公開、フィル・メッキー監督)で映画初主演を果たした。家族の反対を押し切って上京したユメが歓楽街で働きながら、ダンサーになる夢に向かっていく姿を描く。劇中も自身のトレードマークのタトゥーを隠すことなく、伸びやかに演じた仲が、ダンサー、女優業、タトゥーを入れた意味を明かしてくれた。(取材・文=平辻哲也)
仲は14年から3年連続で、NHK紅白歌合戦で椎名林檎のバックを務め、マドンナの15年のワールドツアーに1年半同行した世界的なダンスアーティストだ。19年の「チワワちゃん」で映画デビューし、舞台「ROCK OPERA 『R&J』」(19年)ではヒロインに抜てきされ、女優・モデルとしても活躍中。時折、自身を「ボク」と呼称する仲は、ほかの女優にはない独特なオーラをまとっている。
初主演はカナダ出身のフィル監督直々のオファーで実現した。「監督から『絶対、万美に出て欲しい作品があるので読んで欲しい』と言われ、読んだら、これは自分しかできない役だなって思いました」と振り返る。ヒロインのユメは家族の反対を押し切って、ダンサーになるために上京。無一文のため、歓楽街でキャバクラ嬢として働きながら、ユメはダンスを続けていく。
「ユメちゃんは真っすぐ過ぎる子。田舎に住んでいたからでしょうけど、東京の闇を知らず、東京になじめないところもあるけど、大好きなダンスのために頑張っていく。自分は結構、諦めちゃうことがあるんですけども、ユメちゃんは何回も立ち上がる。すごい強い子。尊敬します。共通点はダンスが好きなこと。でも、ユメちゃんはやめるくらいなら、死んだ方がマシとまで思うけれど、自分はその感覚はないなぁ」
ユメは人からの言葉に、「できません」と一切言わない。「『頑張ります』とか、『大丈夫です。できます』というんですよね。それは知らないからこその強みだと思いますけども、自分だったら、考えてしまいます。でも、やっぱり、やってみないと分からないことはあるんですよ。まさに、芝居の仕事もそうでしたね」