坂上忍が愛犬リクとのかけがえのない日々を絵本として書き下ろし、お笑いコンビ「野性爆弾」のくっきー！が挿絵を描いた絵本「リクはよわくない」が、同名タイトルでアニメーション映画化され、2021年秋に公開されることが決定した。

　5歳の「ぼく」と子犬の「リク」とのなにげない日々を通していのちの大切さを浮かび上がらせた絵本作品は感動で包んで話題となり、2020年4月発刊、21年4月現在2万2千部を突破。今回、坂上とくっきー！のコラボ作のアニメ化が実現する。

　犬14匹、猫4匹とともに生活し、無類の動物好きとしても知られる坂上はリクについて、「リクとはたった1年しか一緒に暮らせませんでしたが、彼を失ったことが今の動物たちとの暮らし方のきっかけになっています。動物と一緒に暮らす喜びや大変さを伝えたい。どうかこの映画が動物たちを可愛がってくれるきっかけになれたらいいなと思います」と思いを込めた。

　絵を担当したくっきー！は、坂上から絵の依頼を受けた当初の思いを、「正直なところ、俺が描いてええんか？　と思いました。めちゃくちゃいい話なので」と率直に吐露しつつ、本作について「絵本のストーリーを読んだ時点で泣きじゃくりました。目から水分がすごく出て身体がカスカスになりました」と独特の“くっきー！節”でコメントした。

　本作では、イタリアン・グレーハウンドのリクの他にも、気の強いチワワのツトム、お調子者のミニチュア・ダックスフントのヨースケ、菩薩のように穏やかなフレンチ・ブルドッグのマルちゃん、そして、やさしくて食いしん坊のパグのパグゾウなど、個性豊かな愛らしい犬たちがたくさん登場。にぎやかで楽しい“犬がいる暮らし”が描かれる。原作には登場しない細かなエピソードを加えた、子どもと一緒に家族で楽しめるオリジナルストーリーを届ける。

　なお、本日9日放送の「バイキングMORE」（フジテレビ系、午前11時55分）ならびに「坂上どうぶつ王国3時間スペシャル」（フジテレビ系、午後7時）では、鋭意制作中のアニメーションのパイロット映像が特別に解禁される予定だ。