極貧からモデル、タレントへ…アンミカを変えた母の言葉「姿勢良く、目を見て、笑顔で」

モデル、タレントなど幅広く活躍するアンミカ(48)が、「ポジティブ日めくりカレンダー 毎日アン ミカ日めくりカレンダー」(講談社)を発売した。「HLLSPD」「和顔愛語」「人生はお天気」「自分の機嫌は自分でとる」「遠回りだからこそ見える景色がある」など人生において大事にしている31の言葉を集めた日めくりカレンダー。言葉を大切にするアンミカの原点は?

インタビューに応じたアンミカ【写真:ENCOUNT編集部】
インタビューに応じたアンミカ【写真:ENCOUNT編集部】

「日めくりカレンダー」で大事にしている31の言葉を紹介「最高のものが出来上がった」

 モデル、タレントなど幅広く活躍するアンミカ(48)が、「ポジティブ日めくりカレンダー 毎日アン ミカ日めくりカレンダー」(講談社)を発売した。「HLLSPD」「和顔愛語」「人生はお天気」「自分の機嫌は自分でとる」「遠回りだからこそ見える景色がある」など人生において大事にしている31の言葉を集めた日めくりカレンダー。言葉を大切にするアンミカの原点は?(取材・文=平辻哲也)

 日めくりカレンダーは、アンミカが好きな31の言葉と撮り下ろし写真をまとめたもの。「毎日の心がけって、大切じゃないですか。家には言葉を書いたカードがあって、それを心や頭にインプットしてから出かけるんです。カレンダーは目から笑顔になる言葉を毎日、とり入れて過ごしてほしいという思いで作りました。写真も、一緒にパリコレでお仕事をしたメイクさん、数々のハイブランドさんからの信頼を得ているスタイリストさん、尊敬するアーティストの写真集撮影など、海外でも活躍されてきたカメラマンさん。最高の空気の中で、最高のものが出来上がったとは思っています」と自信を見せる。

 中でも、一番好きな言葉は「和顔愛語(わがんあいご)」だ。「『わげんあいご』とも読むんですが、日々生きる上で周りとの調和が人生において非常に大事になる。自分1人の幸せというのはない。笑顔と愛ある言葉は和を作るのに大きな力を持つと思うので大切にしているんです。31日は『痛みを知恵に変えるチャンス』という言葉を。痛みは、みんなが抱えているもの。その痛みを無視しても、気を紛らわしても蝕まれていく。1回は痛みを受け入れ、見つめ直し、知恵に変えていくことが大事。痛みという言葉に、毎月向き合うのも大変なので、31日に入れてみました」

 数々のポジティブな言葉は共演のタレント、視聴者にパワーを与えてきたが、子どもの頃はコンプレックスがあった。「貧困、韓国人という差別、(5人)きょうだいの中でも悪気のない区別がありました。子どもは悪気なく残酷な一面があるものです。私は幼少期、階段事故で、歯茎と唇をつなぐ神経が切れてしまったせいで、唇がめくれ上がってしまって、歯茎がしばらく真っ黒だったんです。笑うと、『怖い』と言われるようになってしまい、人前では笑っちゃいけないんだと思っていました。きょうだいはスラッと背が高かったんですけども、私だけ3月生まれで成長も遅く、背が低かったので、比較してしまいコンプレックスだらけに…」

 そんなアンミカを変えたのは、当時、美容部員だった母だ。「姿勢を良くすること、相手の目を見ること、相手を笑顔にするなら、こちらから笑顔でいること、会話は5W1Hで“伝わりやすく“を心掛け、聞き役に回る時は『共感、うなずきを大事にしなさい』と言われてきました。それができるようになると、友達の親が『ミカちゃんを見習いなさい』と言って下さるようになって、小学校の半ばくらいには自信がつきリーダーシップがとれるようにまでなりました。自信がついたと同時に、勉強の成績も伸びていきました」

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