アイドルが地域を活性化 STU48×「とくしまLOVEサポーター」が生んだ“プラスの風”

瀬戸内7県を拠点とするアイドルグループ「STU48」は、国内6番目のAKB48姉妹グループとして誕生した2017年3月以降、地域密着型の活動を通して、瀬戸内の魅力を伝えてきた。徳島県の魅力を全国に発信する「とくしまLOVEサポーター」もその一つだ。1期生の谷口茉妃菜と福田朱里が担う大役について、徳島県観光政策課の今治亜衣さんに聞いた。

STU48谷口茉妃菜(右)と福田朱里【写真:(C)STU】
STU48谷口茉妃菜(右)と福田朱里【写真:(C)STU】

20年10月、徳島県にゆかりがある1期生の谷口茉妃菜と福田朱里が就任

 瀬戸内7県を拠点とするアイドルグループ「STU48」は、国内6番目のAKB48姉妹グループとして誕生した2017年3月以降、地域密着型の活動を通して、瀬戸内の魅力を伝えてきた。徳島県の魅力を全国に発信する「とくしまLOVEサポーター」もその一つだ。1期生の谷口茉妃菜と福田朱里が担う大役について、徳島県観光政策課の今治亜衣さんに聞いた。(取材・構成=小田智史)

 とくしまLOVEサポーターは19年10月、自ら広告塔となり、徳島の魅力や観光資源をSNSやブログなどを通じ、率先して全国に情報発信する「徳島愛」あふれる個人、事業者を募集する形でスタート(21年2月現在で登録者数70名)。より効果的な情報発信を追求する中で、瀬戸内で知名度の高いSTU48に白羽の矢が立ち、徳島県出身の谷口と、香川県出身で幼少期に徳島県に住んでいた経験を持つ福田が20年10月に就任した。

 新型コロナウイルス禍の影響で、現地での活動はまだ多くないものの、谷口と福田は自身の公式ツイッターで名所や名産の情報を精力的に発信。徳島県観光情報サイト「阿波ナビ」では、月1回のコラム配信を行っている。

 徳島県も県外からの誘客を促進し、宿泊者数の増加を図るため、WEBサイトやSNSの活用を中心とした「#徳島あるでないで」キャンペーン(『あるでないで』は徳島弁で『あるじゃないか』の意。20年7月~21年3月末まで)で、魅力の「新発見・再発見」を呼び掛けている。今治さんによれば、STU48メンバーの就任前後で変化が起きているという。

「STU48さんがLOVEサポーターに就任してくださって、メディアに取り上げていただく機会が増えました。観光のお問合せが来たときも、『STU48さんがLOVEサポーターになってますよね』と話題に上がったりします。イベントが開催できていないこともあって、観光を考えていらっしゃる県外の方、県民のみなさんから直接意見をいただく機会はまだ限られていますが、STU48さんがLOVEサポーターになる前と後では、徳島県の認知度は違うと思います」

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