ラグビー堀江、スポーツのこれからを議論 2023年W杯は「スタンドで観戦してるかも」

パナソニックが主催するオンラインイベント「これからのスポーツどうするミーティング~みんなで話そう『スポーツがくれる明日へのチカラ』~」が24日に行われ、ラグビー元日本代表の堀江翔太選手、フランスのプロバレーボールリーグ「パリ・バレー」所属の福澤達哉選手、女子陸上長距離の森田詩織選手が登壇。スポーツ観戦とテクノロジーについて熱い議論を交わした。

オンラインイベントで熱い激論(写真左から森田詩織、福澤達哉、堀江翔太)
オンラインイベントで熱い激論(写真左から森田詩織、福澤達哉、堀江翔太)

スポーツ界の今後について「する」「観る」「支える」の3つの視点から議論

 パナソニックが主催するオンラインイベント「これからのスポーツどうするミーティング~みんなで話そう『スポーツがくれる明日へのチカラ』~」が24日に行われ、ラグビー元日本代表の堀江翔太選手、フランスのプロバレーボールリーグ「パリ・バレー」所属の福澤達哉選手、女子陸上長距離の森田詩織選手が登壇。スポーツ観戦とテクノロジーについて熱い議論を交わした。

 新型コロナウイルスの感染拡大によって大きな影響を受けたスポーツ界の今後のあり方について、スポーツを「する」「観る」「支える」の3つの視点から、アスリート、ファン、スポーツ関係者の3者が一堂に会して議論する本イベント。感染防止を考慮し、司会者のほかは登壇者も含めて完全リモート参加で開催された。

 現在の練習状況について、「クラブハウスでも毎日体温を計って、体調も携帯で打ち込んでいる。ウエート(トレーニング)もマスクをして、練習中の水も自分のボトル以外は触れないような感じ」と堀江。フランスリーグに所属する福澤は「11月から3か月、ロックダウンが続いている。10月は1日の新規感染者が8万人、今も平均2万人くらい。リーグも序盤は各チームに陽性者がいて、スケジュールが回らない状況だった。ヨーロッパに来てあらためて、コロナの状況を実感している」と世界的な感染拡大の状況を伝えた。また、森田も「駅伝でも沿道の声援が今年は一切なくて、本当に寂しい状況。ゴールも無人で、やり切れない気持ちです」と無観客の光景を語った。

 一方、今後テクノロジーがスポーツや観戦のあり方をさらに発展させていく可能性については、堀江は「カメラが増えたことでそれまでトライだとされてきたプレーがトライじゃなくなったり、より公平性が出てきた。レフェリーのマイクにぶつかる音や選手の汚い声が入ってたり(笑)」と独特の例えで進歩を歓迎。「スタンドで観戦しながらグラウンドの音が聞けたり、観えない角度からの映像をVRで観れたらもっともっと楽しめると思う。次のワールドカップ(W杯)までに? 自分出てるか分からないっすよ、もしかしたらそれでスタンドで観戦してるかも。できるのかな? できれば観たいですけど」とおどけながら話した。

 また、今スポーツに求められる役割について、福澤は「これまで日本人がスポーツで盛り上がって一つになる場面を何度も見てきた。コロナ禍で人と人が疑心暗鬼になっている今こそ、その一体感をスポーツが、そして我々アスリートが担っていかないといけない」と訴えた。

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