綿矢りさ原作「ひらいて」実写化へ 主演は注目の20歳・山田杏奈 女子高生の熱い恋心描く
芥川賞作家・綿矢りさ氏が、高校生による禁断の三角関係を描き、人間の根源的な愛を問う文芸少女のバイブルとなった「ひらいて」の映画化が決定。注目の若手女優・山田杏奈が主演を務めることになった。2021年秋に劇場公開の予定だ。
今秋公開へ 山田杏奈「私は彼女が嫌いですが、彼女を愛さずにはいられませんでした」
芥川賞作家・綿矢りさ氏が、高校生による禁断の三角関係を描き、人間の根源的な愛を問う文芸少女のバイブルとなった「ひらいて」の映画化が決定。注目の若手女優・山田杏奈が主演を務めることになった。2021年秋に劇場公開の予定だ。
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恐れを知らない女子高生の熱い恋心が、勢いあまり、意中の彼の恋人にまで向けられる。そんなエキセントリックでありながらも切実な純愛を描き、いかなる恋愛映画も及ばなかった境地に行き着く、青春映画の系譜を飛び越えた一本――。新感覚の愛憎エンターテインメント作品だ。
主人公の女子高生・木村愛役を演じるのは、「ジオラマボーイ・パノラマガール」、「樹海村」など主演作が続々公開中で、20歳の山田。屈折した少女の恋心を圧倒的な存在感と演技力で表現する。脚本・監督を務めるのは、「また一緒に寝ようね」でぴあフィルムフェスティバル2016映画ファン賞・審査員特別賞を受賞、オムニバス映画「21世紀の女の子」でも注目を集めた若干26歳・新進気鋭の若手監督・首藤凜だ。
山田は「愛が自分と他人を壊しながら、もがきながら生きる姿が皆さんにどう映るかとても楽しみです」とコメント。「普段役とともに泣いて、ともに喜ぶことを目標にしていますが、今回は愛という人とひたすら戦った撮影期間でした。私は彼女が嫌いですが、彼女を愛さずにはいられませんでした」と役柄を振り返った。
原作者の綿矢氏は「『ひらいて』は炎のように自分も周りも焼きつくしてしまう、激しい性格の女子高生が主人公で、映像にするとどんな風になるか想像もつきませんでした。でも脚本を読ませていただき、主人公の激しさのなかにある揺らぎや、人に出会って少しずつ変わってゆく様子が描かれていて、感動しました」と思いを明かした。「首藤監督の作り上げられた映像作品を見るのが、とても楽しみです。主演の山田杏奈さんが主人公の体当たりの恋をどのように演じられるのかも、想像が膨らみます」とのメッセージを寄せた。