ダンスユニット「s**t kingz」がコロナ禍でも進むワケ「エンタメは人を元気にできる」

1月27日に初の見る映像アルバム「FLYING FIRST PENGUIN」を発売した4人組ダンスグループ「s**t kingz(シットキングス、通称シッキン)」。昨春、新型コロナ禍での緊急事態宣言下でも、歩みを止めることはなかった。後編は、コロナ時代のダンサーの生き方、グループで活動する意味とは……。

1月27日に「FLYING FIRST PENGUIN」を発売したs**t kingz【写真:荒川祐史】
1月27日に「FLYING FIRST PENGUIN」を発売したs**t kingz【写真:荒川祐史】

歩み止めず…初の見る映像アルバム「FLYING FIRST PENGUIN」を発売

 1月27日に初の見る映像アルバム「FLYING FIRST PENGUIN」を発売した4人組ダンスグループ「s**t kingz(シットキングス、通称シッキン)」。昨春、新型コロナ禍での緊急事態宣言下でも、歩みを止めることはなかった。後編は、コロナ時代のダンサーの生き方、グループで活動する意味とは……。

――昨年の緊急事態宣言下での影響は?

NOPPO「ダンサーはスタジオでダンスをしたり、ショーがあるのが普通ですが、自粛期間はまったくできなくなりました。でも、オンラインでみんなとつながったり、新たなコミュニティーができたり、進化できました。エンターテインメントでも、いろんな見せ方ができると思いました。次の一歩を踏み出せた気がします」

kazuki「シッキンはスタッフを含め、ネガティブな人は1人もいないんですよ。僕らは自粛期間もあんまり止まってなくて、自粛が明けたら何をしようと考えて、忙しかったんです。そこがネガティブにならなくて済んだ理由だと思います。いつも以上に忙しい生活をしていたから、やばいやばいっていう感覚が身に染みてなかった。今は、人間としての柔軟性みたいなものがめちゃくちゃ問われている時なんだろうとすごく感じます」

shoji「多分、1人だったら、くじけていたと思っています。本当にシットキングスをやっていてよかったなって思った1年でした。やっぱり、コロナ禍でいろんなものが止まったし、リセットされたんですけど、シットキングスとして、6月と8月の2回、ライブ生配信ができました。こんなハイペースで詰め込んだことはないというぐらいチャレンジだったんです。本当にやってよかったなと思うし、自粛期間もあったからこそ、このアルバム企画も動き出した。将来、『シットキングスのターニングポイントっていつですか』って聞かれたら、きっと『2020年ですね』って言うんだろうな」

Oguri「人間って本当に強い生き物だなと思うんです。他の人たちもいろんな手を使って、自分の道を切り開いたり、じゃあ俺たちはこうしようっていうふうにお互いに刺激し合えた。2020年で一気にいろんなことが変わった気がします。それも、チームがあってこそ。前を見続けようっていう気持ちを全員持っていたからこそ、波に乗ることもできたし、波を起こす側にもなれた。こういうことがなくても常に波を起こし続けられる人間でありたいなと思いました」

――ところで、「s**t kingz」の由来も聞いていいですか?

kazuki「20歳の頃、よく『お客さんが感動して、失禁するくらいのパフォーマンスをしようぜ』って言っていて、その後にグループ名を決めたんですよ。既にシッキンが認知されていたんで、略してシッキンになるような名前にしようとしたんです。でも、俺らの中で、迷宮入りしちゃって。そんな時にshoji君の奥さんが『シットキングスっていいんじゃない』と言ってくれ、それで、いいんじゃないって、と。でも、海外ではその呼び名が難しくて(笑)」

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