永瀬正敏が役者・成田凌を絶賛「影の努力を惜しまない人。長く付き合っていきたい」
周防正行監督(63)の5年ぶりの新作「カツベン!」(公開中)は映画黎明期の活動弁士をモチーフにしたエンターテインメント活劇だ。主人公・俊太郎(成田凌)が憧れる七色の声を持つ弁士、山岡秋聲(しゅうせい)を演じた永瀬正敏(53)が初となる周防組の現場、活動弁士の役作りについて語ってくれた。
インタビュー 主演・成田凌が憧れる七色の声を持つ弁士、山岡秋聲役
周防正行監督(63)の5年ぶりの新作「カツベン!」(公開中)は映画黎明期の活動弁士をモチーフにしたエンターテインメント活劇だ。主人公・俊太郎(成田凌)が憧れる七色の声を持つ弁士、山岡秋聲(しゅうせい)を演じた永瀬正敏(53)が初となる周防組の現場、活動弁士の役作りについて語ってくれた。
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――周防監督、周防組の印象を教えて下さい。
「監督には映画祭などでお目にかかったことはありますが、ちゃんとお話するのは初めてでした。もちろん、以前から『シコふんじゃった。』(1992年)、『Shall weダンス?』(96年)など観させていただいていましたので、お会いする前からとても信頼していました。オファーを受けて、『まさか!』と驚きつつも、非常にうれしかったですね。現場では、監督に全て身をまかせる、という思いでいました。監督には非常に優しく、演技指導していただきました。芯がブレないで的確で、すごく居心地いい現場を作っていただきました。そして脚本もむちゃくちゃ面白かったです。ザ・エンターテインメント。お客さんに楽しんでいただけるなと思いました」
――撮影は福島、岐阜など全国をロケし、4か月がかり。とても贅沢な現場だったのではないですか?
「(周防監督作品が通常)4か月くらいかけているかは、分からないですけども、今回とても丁寧に撮っていらっしゃるというのは分かりました。周防監督は緻密に作り上げていかれるので、期間が長かろうが、時間もかかろうが全く苦にならない。それが自分のためにも、この映画のためにもなるわけですから。毎日楽しかったですね」
――活動弁士についてはどんなイメージを持っていましたか?
「テレビ等で観たことはありましたが、直に観たことはなかったです。事前に、分厚い資料やDVDなどをいただいて、勉強させていただきました。活弁は他の国でもあるんだろうなと漠然と思っていましたけど、日本固有の映像文化だそうで、映画に関わる者として、そのルーツ、その一つの物語に関わって、いろいろ知ることができたというのは大きかったです。今まであまり描かれたことがない日本映画独自の時代が舞台で、活弁はその時代一世風靡した職業。活弁が果たした役割を改めて知ることができました。その全盛期からトーキーが到来するまでの期間が描かれていて、観客の皆さんにも興味を持ってもらえると思いますし、この映画自体、大エンターテインメントですから。いろいろと多面性のある作品だと思いました」