乃木坂46・堀未央奈が24歳で卒業を決断したワケ「後輩たちが成長できる場に」

アイドルグループ「乃木坂46」の堀未央奈が昨年11月、YouTubeで公開されたミュージックビデオ(MV)でグループ卒業を発表した。2013年に2期生としてグループに加入し、その年にリリースされた7thシングル「バレッタ」でセンターに抜てきされた彼女は、7年半という月日を経て、グループを支える存在へと成長していた。乃木坂46、アイドルとして活動する時間は、残りわずか。単独インタビューの前編では、卒業の経緯、ソロ曲「冷たい水の中」に込めた思い、アイドル・堀未央奈の胸中に迫った。

乃木坂46卒業を控える堀未央奈【写真:荒川祐史】
乃木坂46卒業を控える堀未央奈【写真:荒川祐史】

【単独インタビュー】異例の“卒業発表”「冷たい水の中」MVに込めた思い

 アイドルグループ「乃木坂46」の堀未央奈が昨年11月、YouTubeで公開されたミュージックビデオ(MV)でグループ卒業を発表した。2013年に2期生としてグループに加入し、その年にリリースされた7thシングル「バレッタ」でセンターに抜てきされた彼女は、7年半という月日を経て、グループを支える存在へと成長していた。乃木坂46、アイドルとして活動する時間は、残りわずか。単独インタビューの前編では、卒業の経緯、ソロ曲「冷たい水の中」に込めた思い、アイドル・堀未央奈の胸中に迫った。

――卒業を考えるようになった、きっかけは。

「特にはなくて、私は直感で生きているので、なんとなくこのタイミングなのかな? と思うことがあって、周りの人に相談して決めました。理由としては、昨年公開された映画『ホットギミック ガールミーツボーイ』(山戸結希監督)の主演をさせていただいて、お芝居への興味がより強くなったというのもあります。24歳になって、乃木坂46も3期生、4期生が活躍している中で、後輩たちがどんどん成長できる場になってほしいという思いがあり、24歳のタイミングで卒業することにしました」

――MVの中での卒業発表は、前例がないので驚きました。MVで発表することになった経緯は。

「私から提案させていただいたのですが、MVは山戸監督に演出していただいて、最後にせりふとして、『卒業します』という言葉がありました。そこはMVの内容、演出ということで撮影したのですが、後々、卒業発表をブログや公式HPでしなければならない時に、いいタイミングで『バレッタ』の発売日である11月27日を迎えました。私の中で『冷たい水の中』は、乃木坂46としての最後の作品だったので、文章で伝える前に、全身全霊でぶつけた作品を見ていただきたい、という思いがあり、あのタイミングでMVを公開したいと、スタッフさんに伝えさせていただきました」

――MVの中での堀さんの言葉は、どれも印象的でした。

「監督が考えた言葉もあるのですが、すべてが作られたものというわけではありません。撮影前、監督とお話させていただく機会があり、私の気持ちも入っていますし、監督がたくさんくみ取ってくださって完成した作品です。私が100%思っていることです、とは言えないけど、“半分本物、半分嘘”みたいな感じですね」

――ソロ曲「冷たい水の中」のMVには、どんな思いが込められているのでしょうか。

「最初から最後までワンカットで撮影して、都会のビルの屋上でダンスをする。私のやりたかったことが全部詰め込まれています。監督とお話して、乃木坂46といえば制服というイメージが大きいし、私自身、アイドルといえば制服というイメージがあったので、このMVでも着たいと思っていました」

――制服の中でも、セーラー服ということで、「バレッタ」を連想しました。

「最初がセーラー服で、最後もセーラー服なんですが、ぜんぜん意味合いが違いました。『バレッタ』はグループ加入1年目で新入生のような意味合い、『冷たい水の中』は卒業するメンバーとして制服を脱ぐ、そういう意味合いもあると感じました。『バレッタ』のMVを見てくださった方には、より感じていただけると思います。個人的には、ブレザーで撮影すると思っていたので、セーラー服を着ることができてうれしかったです」

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