ラーメン店の善意が想定外の事態に…「まさか持っていかれるとは」 無料持ち帰りOKの食器を巡る“事件”にがく然
「あれは使いたいんで返してほしいです」──。無料で譲る食器を店先に並べたラーメン店で、予想外の事態が起きた。持ち帰ってほしかった食器は残されたままなのに、一体なぜ。店が明かした顛末(てんまつ)がSNSで話題を呼んでいる。広島市の「麺屋七竈」に何があったのか聞いた。

帰ろうとしたところで気付いた異変
「あれは使いたいんで返してほしいです」──。無料で譲る食器を店先に並べたラーメン店で、予想外の事態が起きた。持ち帰ってほしかった食器は残されたままなのに、一体なぜ。店が明かした顛末(てんまつ)がSNSで話題を呼んでいる。広島市の「麺屋七竈」に何があったのか聞いた。
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「全部持ってくならまだしも箱だけとは」
移転準備中の同店は、居抜き物件の片付けを進めていた。以前ここで営業していたのは、有名なうどん店。両店に関係はないが、うどん店のファンもいるだろうと考え、残っていた皿やグラスを無料で譲ることにしたという。
食器は衛生面を考えて透明ケースなどに入れ、無料で持ち帰れることを知らせる手書きの案内とともに店先に並べた。
店主によると、10月3日午後7時過ぎに店へ戻った時点では、ケースはまだあった。しかし、帰ろうとした際には見当たらない。中に入れていた食器の一部が残っているのに、ケースだけがなくなっていたのだ。
店内でも食器を譲っていた同店。「それが全てなくなりジョッキもやるかーてなったところでコレです」と振り返る。
皿などを選ぶ音は店内にも聞こえ、時々外へ様子を見に行って声をかけていた。それでも、この時は音が一切聞こえなかった。
ケースは今後も使う予定だった。「まさか箱を持っていかれるとは」と驚いた店主は、その夜、返却を呼びかけた。
「あれは使いたいんで返してほしいです」

翌4日朝、店側は使い道のなくなったフタに「フタもどうぞ」と書いた紙を添え、再び店先へ。笑顔のイラスト付きだった。
投稿が一晩で広がり、店側は出来事をネタに昇華させようと考えた。一方で、SNSの表示名には「@箱返して」も加えていた。
この対応には「箱返してといいつつもあえてフタを差し出すの面白い」といった声が寄せられた。来店を希望する反応もあり、普段連絡を取っていない友人からもLINEやDMが届いた。
店主はケースが返却されることを諦めている。フタは雨が降り始めたため店先から引き上げ、今回の出来事の記念として保管することにした。「聖地巡礼にぜひ」と呼びかけている。
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