田口トモロヲ、初ミュージカルに自虐「僕はノイズの部分を担当」 61年ぶり上演の寺山修司作品に出演

俳優の田口トモロヲが3日、東京・THEATER MILANO-Zaで行われたミュージカル『獅子 THE LION-BEAT』(杉原邦生演出)の初日前囲み取材に、田中俊介、岡田義徳、勝矢、さとうこうじ、橋本さとし、演出の杉原邦生氏と共に出席した。翌4日の開幕を前に、初めてミュージカルに挑む抱負を明かした。

囲み取材に出席した田口トモロヲ【写真:ENCOUNT編集部】
囲み取材に出席した田口トモロヲ【写真:ENCOUNT編集部】

4日開幕のミュージカル『獅子 THE LION-BEAT』

 俳優の田口トモロヲが3日、東京・THEATER MILANO-Zaで行われたミュージカル『獅子 THE LION-BEAT』(杉原邦生演出)の初日前囲み取材に、田中俊介、岡田義徳、勝矢、さとうこうじ、橋本さとし、演出の杉原邦生氏と共に出席した。翌4日の開幕を前に、初めてミュージカルに挑む抱負を明かした。

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 本作は故・寺山修司氏が1965年に1度だけの公演のために書き下ろした戯曲『獅子』を61年ぶりに上演。ボクシング好きの普通の青年が謎の男との契約で声を失う代わりにボクサーとして能力を手に入れ、名声と代償の狭間で人生を模索していく物語で、新原泰佑が主人公の米沢貞夫、北香那が貞夫の恋人の中町弓子を演じる。

 ボクサーになった貞夫をジムに迎え入れる木頃役の田口は「人生初のミュージカルで、たぶん最後のミュージカルでもあると思います」と開口一番笑いを誘う。「ミュージカル俳優とアンサンブルの方の技術が素晴らしすぎて、特等席で勉強させてもらいました。僕自身は寺山修司さんの一番前衛的な、ノイズの部分を担当しています」と語った。

 自身の演劇歴を振り返り「僕の世代は唐十郎さんと寺山さんがアングラ演劇の二大巨頭。唐さんの作品は過去にやらせていただいて、寺山さんの作品もやれる機会があればなと思っていました」と明かす。

 木頃の歌唱シーンやコミカルなダンスもある作品だが「今回お話をいただいて、『よし!』と思ったんですが、ミュージカルだっていうのが誤算で『踊れませんよ』って言ったら『ボックス踏むくらいでいいよ』と言われて。それで現場に入ったら振り付けの先生がめちゃくちゃ振りをつけてくれて『嘘やん』って。ストレートプレイとシステムが違って歌や振付の先生とプロフェッショナルがいて総合的な表現を作っていくので、そのシステムにまだついていけてない。未完成な状態でステージに立つっていうのは、ドキドキしています」と謙遜して笑わせた。

 主演の新原は「稽古はずっと楽しくて。皆さん『こう来るな』と想像した何歩も先のお芝居をされていて、自分も刺激を受けて楽しみながらできました。毎回登場の仕方が違う田口さんとか、変な笑い方の田中さんとかセクシーな橋本さんとか」と共演者のアドリブ力も明かし、「皆さんと楽しみながらやれた芝居をそのまま舞台に持っていきたいと思います」と意気込む。ヒロイン役の北も「すべてが絶対大変だと思っていて、私自身デビュー以来16年ぶりのミュージカルなのでエンジンから積み直すつもりで挑みましたが、アンサンブルの皆さんの活力にも助けられて楽しくできました。ポップで笑って泣けて、絶対に楽しめる作品です」と出来栄えに自信を見せる。

 田口はさらに、61年ぶりの上演、それもミュージカル化されることにも「僕が知っている寺山さんの作品とはかなり違っていて、読んだ時にちょっと驚きました。しかも1日しか上演されていなかったっていうのも発見でした。そんなサブカルチャーの象徴だったものをこのカオスな歌舞伎町の劇場で公開されるっていうことも、偶然と必然が混じりあった結果なんじゃないかなと思うので、皆さんが目撃していただけるとうれしいです」と期待を寄せた。

 公演は4日から20日までTHEATER MILANO-Zaで、11月7日~8日に大阪・SkyシアターMBSで上演される。

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