「4秒KO負け、3戦未勝利なのに3000枚予約」朝倉未来も困惑する“伝説の喧嘩師”「異常じゃん」

格闘家の朝倉未来が、せーやとしょーたのYouTubeチャンネル「デンジャラスブラザーズ」に出演し、“伝説の喧嘩師”アンディ南野について、「すごいよマジで」「異常じゃん」と驚きをあらわにした。12月13日の「BreakingDown22」(GLION ARENA KOBE)への“出場確約”をほのめかす場面も。BreakingDownでは3戦未勝利。それでも未来をうならせる理由は、驚異的な集客力にあった。当のアンディは、この急展開をどう受け止めているのか。

ガウンとタイツにスポンサーがびっしりのアンディ南野【写真:本人提供】
ガウンとタイツにスポンサーがびっしりのアンディ南野【写真:本人提供】

“伝説の喧嘩師”が語る“朝倉未来動画”の真相と引退への決意

 格闘家の朝倉未来が、せーやとしょーたのYouTubeチャンネル「デンジャラスブラザーズ」に出演し、“伝説の喧嘩師”アンディ南野について、「すごいよマジで」「異常じゃん」と驚きをあらわにした。12月13日の「BreakingDown22」(GLION ARENA KOBE)への“出場確約”をほのめかす場面も。BreakingDownでは3戦未勝利。それでも未来をうならせる理由は、驚異的な集客力にあった。当のアンディは、この急展開をどう受け止めているのか。

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 25日に配信された動画の中で、神戸大会に言及した未来は、「しょーたさんがアンディさんとやるしかないか。アンディ南野さんの相手がいないんだよ。だけど、あの人、チケット売るじゃん」などと突然、アンディの話題に触れた。

 せーやが眼窩底骨折の重傷を負ったため、「BreakingDown22」におけるアンディの対戦相手が宙に浮いているという。大会はオーディションすら行われていない段階。それにもかかわらず、早くもアンディの出場が決まっているかのような口ぶりに、ネット上には驚きの声が上がった。

 未来が目を見張ったのは、アンディの驚異的な営業力だった。

「南野さんが、大阪で1300万売った。一人で1300万」「神戸大会は3000枚予約が入っている」「てなるともう使うしかない。どうしても運営上しょうがない」「そんな中で、南野さんの相手がいない」

 アンディは、アウトレイジ森脇と対戦した9月19日の「BreakingDown21」の前日会見で、神戸大会では自らの出場が決まっていないにもかかわらず、チケット3000枚がすでに“予約状態”にあると宣言した。昨年7月に地元大阪で開催された「BreakingDown16」では700人を超える大応援団が結成されたが、それをはるかに上回る規模になるという。

 異例なのは、その集客力とリング上の戦績とのギャップだ。BreakingDownでは過去3戦勝ち星なし。デビュー戦では、わずか4秒でKO負けを喫した。

「正直オーディションもつまらない、試合もつまらないとずっと前から思っている」と未来の評価は手厳しい。それでも、BreakingDown屈指の集客力は無視できない。

 さらに未来の関心は、アンディという人物そのものにも向けられていた。

「次、南野さんのドキュメンタリー撮ろうと思ってて。何がそんだけ人を引き付けるのか。もう全面的にスター選手にするしかない。何があれだけの魅力があって、たくさんの人呼べるのかって、謎すぎる。異常じゃん。3000枚売るって異常ですよ。すごいよマジで。謎すぎる。興味がある。そこにビジネスの新しい発見とかもあると思う」

 一連の発言について、アンディはどう受け止めているのか。

 ENCOUNTの取材に、アンディは「それはうれしいことですね」と受け止め、3000枚の予約が決してオーバーではないことを明かした。

「北海道大会の前日記者会見で、アウトレイジ森脇選手とフェイスオフで、お互い一言コメントしたときに、『お前倒して次の神戸大会、そこもきれいに勝って引退したるからな』的な話をしたんですよ。そのときに、『神戸大会も、アンディ南野の出場っていうのを俺、ウワサで聞いてるから、3000枚予約入ってるからな』っていう話をしたんです」

 森脇に判定負けを喫したことで、この構想も吹き飛んだかに見えた。ところが、未来は「3000枚」を覚えていた。思わぬ形で再び脚光を浴びることになった。

 未来の“お墨付き”が本気かどうかは分からない。それでも出場権を得られるなら、アンディは格闘家として集大成の一戦にするつもりだ。

「格闘技の試合に出るっていうのは、これでラストになります。神戸に出られなければ、もう終わりです。一人でバースデーケーキに『引退』って書いてそれ食べて終わります」

「今までの戦績を払拭するような勝ちで締めくくって、みんなに笑顔で『お疲れさん』と言ってもらいたい。格闘技としての強さだけでなく、自分の面白さやトークでも見返してやりますよ」と、ラストランへ意気込んだ。

敗戦のダメージはないという【写真:本人提供】
敗戦のダメージはないという【写真:本人提供】

未来が指摘したアンディ南野の弱点 「男気の試合をしてしまう」

 勝利へ向け、弱点を克服する覚悟もある。未来からオーディションや試合内容に辛口評価を受けたことには、「もっと緊張感をまずほぐしてくれと言いたいですね」と苦笑いする。

 特にアンディが苦手なのが、カメラだ。向けられた途端、なぜか体がこわばってしまうという。

「何もしゃべられへんようになるし、しゃべっても訳分からんこと言ってますし」

 BreakingDownでは、試合だけでなく選手のキャラクターも注目を集める。だが、アンディはまだ本来の個性を出せていないと嘆く。

「カメラ向けられると、面白さは0.2パーぐらいしか出てないですよ。だから『1日密着で1時間ぐらいの動画撮ろうかな』みたいな言ってくれたんですけど、その前に1回カメラなしで軽い食事とか交流を深めてほしい。いきなりカメラ向けられて1日密着されても、一言もしゃべらず、1日終わると思うんで(笑い)」

 もう一つの課題が、戦い方だ。

 未来は動画の中で、アンディについて「男気の試合をしてしまう」と指摘した。相手を挑発しながらまず殴らせるのがアンディのスタイルだが、結果的に防戦となり、攻め込まれることもある。未来は「練習になると強いらしい」と、本来の実力は別にあることも示唆した。

 アンディ自身も、従来の戦い方のままでは通用しないと感じている。

 かつては「何かを覚えてやるって自己流じゃないんやから、そんなん俺の勝ち方じゃない」と強いこだわりを持ち、格闘技のジムを経営しながらも、自らコーチをつけて練習に打ち込むことはなかった。

 しかし、独学・我流で戦ってきた当時と今では状況が違う。「BreakingDown21」を振り返り、「ここ20年では一番動ける体作れたなと思うんですけど、反射神経とか当て感とか、そういうのもやっぱりトレーニング必要やなぁっていうの、改めて思いましたね」。敗戦によって、技術を学ぶ必要性を改めて実感したという。

 そして、心境にも大きな変化が生まれた。

「ここに至って思うのは、いろんな応援、支援者の方々に対して、やっぱりちゃんとした結果を出すっていうのがまず一番の恩返しになる。僕の周りに、今サップ(西成)さん始め格闘技の先生らがいっぱいいてるので、その人たちにちょっと教えを乞う。『そんなん自己流じゃなくなるわ』と思ってたけど、そういうのを練り込んで自分の形を作ればいいだけの話やった。我流に教えを融合させた『シン・アンディ南野』を見せますよ」

 会場となるGLION ARENA KOBEは1万人規模。仮にアンディだけで3000人を動員すれば、会場の約3割を占める計算になる。

「地元関西での開催っていうことで、やっぱりたくさんの方に見てもらいたい。たくさんの人に来てもらえたら僕は力もらえるんで、1000でも、2000、3000、4000でも、販売できるチケットがあるなら、僕はみなさんに来ていただきたいなと思ってますね。出場が決まれば、1万人規模の会場では、あふれるんちゃうかな」

 3戦未勝利。それでも3000枚の予約を集め、未来に「異常」とまで言わせた男は、冗談とも本気ともつかない顔で言い切った。

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