目撃者が痛感“夜釣りの怖さ” 突然海に転落した男性、ライフジャケットなし…「消防車だけでも7台ぐらい」
夜の海で突然起きた転落事故。暗闇の中、消防車約7台をはじめ、救急車や警察車両が次々と駆けつけ、海上からも漁船2~3隻が救助に加わる緊迫した事態となった。その救助の様子を近くで目撃した男性がSNSに映像を投稿し、反響を呼んでいる。現場では何が起きていたのか。投稿者に詳しい状況を聞いた。

消防・救急・警察に漁船まで…暗闇で続いた救助
夜の海で突然起きた転落事故。暗闇の中、消防車約7台をはじめ、救急車や警察車両が次々と駆けつけ、海上からも漁船2~3隻が救助に加わる緊迫した事態となった。その救助の様子を近くで目撃した男性がSNSに映像を投稿し、反響を呼んでいる。現場では何が起きていたのか。投稿者に詳しい状況を聞いた。
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「消防車だけでも7台ぐらいは来ていました」
事故が起きたのは9月17日夜、福岡市内の海浜公園。投稿者が近くで夜釣りをしていたところ、家族とみられる4人組のうち、男性が足を踏み外して暗闇の海へ転落したという。時刻は午後9時40~50分ごろだった。
投稿者は「海に行ったら気をつけよう!」との言葉とともに、男性が救助される様子を撮影した映像をSNSに投稿。「近くに居た4人組の1人が足を踏み外し、海中に転落」と当時の状況を伝え、消防車や救急隊員、警察が続々と集まったことをつづった。
映像を撮影した午後9時56分ごろには、すでに福岡市消防局の隊員が海側と陸側から男性の救出を試みていた。
「この頃には続々と消防車を始め、救急車、警察車両がサイレンを鳴らし集まって来ました」
家族とみられる人や近くの釣り人も、駆けつけた救急隊員や警察官を現場へ誘導していたという。そして、救助の動きは陸上だけにとどまらなかった。
「近くの姪浜漁港の漁師さんが恐らく救助の協力依頼を受けたのか、2~3隻の漁船が猛スピードでやって来て、ライトを照らしながら救助を補助されていました」
消防、救急、警察に加え、漁船まで参加した救助活動。海へ落ちた男性はライフジャケットを着用していなかったという。
男性は救助隊が用意した浮き輪を使い、最後は近くにあったはしごから陸へと引き上げられた。
「たまたま近くにはしごがあったことも幸いでした」
救出された男性は堤防に横たえられ、その後、担架で運ばれた。投稿者によると、遠目には何かを話す様子はなく、体力を消耗したのか倒れたままだった。腕には、陸へ上がろうともがいた際についたとみられる細かな傷も見えたという。
そんな中、救急隊員の無線から男性の状態を伝える言葉が聞こえた。
「意識はある」
投稿者は「引き上げられた時、担架に乗せられた時いずれもグッタリされてましたが、意識はあるとのことで無事だったことがなにより!」と安堵(あんど)。「皆さんも水難事故にはお気をつけ下さい!」と注意を呼びかけた。
ライフジャケットなし…目の当たりにして痛感した「備え」
今回の出来事は、日頃から夜釣りをする投稿者自身にとっても、水辺に潜む危険を改めて考えるきっかけになった。
「夜釣りには今回のような落水事故の危険性があります。賛否両論ありますが、私は夜釣りもするので、特に足場の悪い漁港やテトラ帯、そして風、波、潮といった自然条件を考慮し、ライフジャケットの着用とヘッドライトなど足元を照らすものの必要性を感じました」
投稿者は以前の職場でも、同僚を水難事故で亡くした経験がある。今回、目の前で救助活動を目撃したことで、当時の出来事も思い出したという。
海上保安庁は、夜釣りについての注意として、初めての釣り場では明るい時間帯に下見を行い、つまずきそうな障害物や、万が一海中へ転落した際に上陸できる場所などを確認するよう呼びかけている。また、頭や胸に装着する照明器具の準備や、反射材の付いたライフジャケットの着用も勧めている。
実際の救助を目の当たりにした投稿者は、装備だけでなく、釣りを始める前に周囲の救難設備を確認しておくことの重要性も感じたという。
「昼夜を問わず、釣りのポイントに行った際は、どこに救難具やはしごがあるか事前確認することも大切だと思いました」と締めくくった。
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