李相日監督、自身の名を冠した新たな基金がスタート 目標額は10億円「恐れも抱いています」
映画『国宝』の李相日監督が25日、都内で行われた「李相日スカラシップ基金」設立発表記者会見に出席した。

「李相日スカラシップ基金」設立発表記者会見
映画『国宝』の李相日監督が25日、都内で行われた「李相日スカラシップ基金」設立発表記者会見に出席した。
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1977年から続く自主映画の祭典「ぴあフィルムフェスティバル(PFF)」は、「新しい映画の才能の発見と育成」をテーマに歩みを続け、新人監督のデビュー映画制作をより安定的かつ強固に支えるため、新たな取り組みとして「李相日スカラシップ基金」を設立した。基金規模は、設立時基金3億円を想定し目標額は10億円。PFFプロデュース作品の制作費の助成金として拠出される。
李監督は、『青~chong~』で「PFFアワード2000」のグランプリを受賞後、PFFスカラシップ作品(現:PFFプロデュース)『BORDER LINE』で本格的な映画監督デビューを果たした。
ぴあ株式会社 代表取締役社長で一般社団法人PFF理事長を務める矢内廣氏による基金設立の経緯説明を受け、李監督は「先ほどから自分の名前を連呼されるのは妙な心持ちです」と笑い、「20数年前、PFFによって映画界、世に出ることができたひとりです」と感謝の思いを伝えた。
自身の名を冠した基金の設立には、「こういった形でお役に立つことができて非常に光栄に思うのと同時に、正直な所、荷が勝ちすぎるところも感じています。なにせ僕は生きていますし、まだ監督としてのキャリアは道半ば。まだまだ精進が足りない身ですので、そういった意味で大きな基金に冠することにいささか恐れも抱いています」と思いを吐露。
「僕が20数年前に『BORDER LINE』を撮った時と今でも、制作の予算はそう変わっていない。それぞれの監督が自分の発想を広げる最も大事な想像力のための予算というものがこういう形でプールできるのは非常に重要なことだと思っています。少しでも予算が上がる方が、しんどさから何かプラスになることに、僕は最も意義を感じています」と話し、「新人・若手という卵のような所と東宝という日本で一番大きなマーケット、その両端がこういう形でつながる。それこそが映画を底上げしていく重要な循環の形だと思っています。『国宝』という作品が一つ縁をつないでいただいたことに松岡さん(東宝株式会社 代表取締役社長・松岡宏泰氏)にも感謝を申し上げたいです。まだまだ目標額に達していく過程ですので、この基金がさらに広がっていけばと思っています」と願いを語った。
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