来年大河『逆賊の幕臣』新たな出演者4人発表 眞栄田郷敦が孝明天皇役、山中崇は岩倉具視に

俳優の松坂桃李が主演を務める、来年1月10日スタートのNHKの大河ドラマ『逆賊の幕臣』の新たな出演者4人が15日、発表された。眞栄田郷敦が孝明天皇役で出演するほか、大河ドラマ初出演の奥野壮が明治天皇を演じ、山中崇が公家・岩倉具視を、長塚京三が太閤・鷹司政通を演じることが分かった。

解禁された新キャスト【写真:(C)NHK】
解禁された新キャスト【写真:(C)NHK】

江戸の幕府に京からプレッシャーをかける朝廷の人々

 俳優の松坂桃李が主演を務める、来年1月10日スタートのNHKの大河ドラマ『逆賊の幕臣』の新たな出演者4人が15日、発表された。眞栄田郷敦が孝明天皇役で出演するほか、大河ドラマ初出演の奥野壮が明治天皇を演じ、山中崇が公家・岩倉具視を、長塚京三が太閤・鷹司政通を演じることが分かった。

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 本作は日本初の遣米使節として海を渡り、新しい国のかたちをデザインした江戸幕府の天才・小栗忠順(松坂)を描き、脚本は安達奈緒子氏が担当する。

 眞栄田が演じる孝明天皇は、激動の幕末前夜に即位。数え年23歳の年にペリーが来航し、折しも御所が火事に見舞われ、避難時に京の町と民衆の姿を初めて目にする。国の安寧を守ろうと慣例を破って幕政に意見し「攘夷」を要求していくが、幕府が通商条約を無断で調印したため激怒。天皇の不満が大義名分となり、過激な尊王攘夷派が勢いを増し始め、苦悩する役どころとなる。

 演じるにあたって、眞栄田は「孝明天皇は、強い好奇心と『神の国である日の本』への誇りと信念を持ちながらも、御所の中で育ち、外の世界を直接知らない若き帝だと感じています。大きく時代が動いていく中で、異国への恐れや怒りだけではなく、初めて民の姿を見たことで『自分が守るべき国』の実感が変わっていく。その繊細な変化と自分の言葉一つが政治を揺らし、人々を動かしてしまう。その重さと危うさも丁寧に演じていきたいです」と意気込みを示した。

 孝明天皇の第二皇子・明治天皇を演じる奥野は「歴史ある大河ドラマに出演させていただけること、それだけでも大変光栄なことですが、今回、明治天皇を演じさせていただくことに、身の引き締まる思いと同時に、大変恐縮しております。時代の大きな転換期に、若くして即位され、幕末から明治維新へと至る激動の時代を歩まれた明治天皇。そのお姿を私なりに解釈し、歴史に寄り添いながら、丁寧に演じられればと思っております。大河ドラマ『逆賊の幕臣』、ぜひお楽しみに」とコメントした。

 また、天皇の攘夷の意志を後押しするべく公家88人が起こしたデモをけん引し、孝明天皇のもとでフィクサーとなっていく岩倉具視役には、山中が決定した。

 山中は「歴史の裏で暗躍した野心家。岩倉具視という人物を知れば知るほど、この役を担当できることにとてもワクワクしています。下級の貧しい公家出身でありながら、ゆくゆくは500円札の肖像にまでなった人物。きっと時流を読む鋭い嗅覚を持っていたのではないでしょうか。幕末という歴史の大きな変革期に、何を見つめ、どんなあしたを夢見ていたのか。今に響く作品となるよう、しっかりと務めます。どうぞお楽しみ」と呼びかけた。

 30年以上もの間、准摂政・関白・太閤として朝廷に君臨する鷹司政通を演じるのは、長塚。今回が『花燃ゆ』以来8作目の大河ドラマ出演となる。

 長塚は「捕らぬ狸の皮算用で済むならまだしも、虎の尾を踏んでは敵わないので、軽々に口にし難い『意気込み』です。ただ公武の二重構造の中で、オポチュニストを自認して恥じることのないこの作品の政通さんは、只処世術に長けていただけではなさそうだ。既存の体制を最終形態として、何とか保守するという『忠誠心』もあるのではないですか。それが政通さんの中では、『政』から『お上』をお守りすることに通じていた。宮廷言葉に上方言葉、幾分下世話な『ぼやき』の散りばめられた、安達先生の台詞が素晴らしい。勿論、そのままやらせて戴きます」と見どころをアピールした。

 今回の出演者4人について、制作統括・勝田夏子氏は「今回は、日本の西側から江戸の幕府に大きなプレッシャーを与える朝廷周りの皆さんです。幕末史の混迷の大きな発端の一つは、幕府が踏み切った開国に孝明天皇が『待った』をかけたことでした。主人公・小栗がアメリカまで行って批准してきた通商条約を、西洋列強は『守れ』と言い、朝廷や攘夷派は『破れ』と言う、この板挟みが幕府を追い詰めていきます」と説明。

「そんなわけで、当ドラマの朝廷は『はんなり』というより、むしろ『強そう』です。眞栄田郷敦さん演じる孝明天皇の、ナイーブさを併せ持ちながらも力強い瞳。奥野壮さん演じる明治天皇の、若々しさ、清新さの中にある品格。山中崇さん演じる岩倉具視の、忠臣的振る舞いの裏にある隠しきれない策士ぶり。そして長塚京三さん演じる鷹司政通の、朝廷のドンとしての老獪さと風格。小栗さんと幕臣たちは大ピンチです。どうぞお楽しみに」と呼びかけた。

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