【RIZIN】「お金がない状態で終わってもいい」 米渡航費×滞在費×食費で数百万円も…野村駿太の格闘技に全ベットの覚悟
総合格闘家の野村駿太(28=アメリカン・トップチーム)は、9月10日に行われる格闘技イベント「ANGEL CHAMPAGNE presents 超RIZIN.5 浪速の超復活祭り」(大阪・京セラドーム大阪)で元ライト級王者のホベルト・サトシ・ソウザと対戦する。ENCOUNTでは米国修行中の野村に単独インタビューを実施。最終回となる第3弾では、日本の練習環境で感じていた「孤独」と、ファイトマネーを全額つぎ込んで米国移住を目指す覚悟に迫った。

生活水準は「DEEPのチャンピオンになる前と全然変わっていない」
総合格闘家の野村駿太(28=アメリカン・トップチーム)は、9月10日に行われる格闘技イベント「ANGEL CHAMPAGNE presents 超RIZIN.5 浪速の超復活祭り」(大阪・京セラドーム大阪)で元ライト級王者のホベルト・サトシ・ソウザと対戦する。ENCOUNTでは米国修行中の野村に単独インタビューを実施。最終回となる第3弾では、日本の練習環境で感じていた「孤独」と、ファイトマネーを全額つぎ込んで米国移住を目指す覚悟に迫った。(取材・文=島田将斗)
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現在、米フロリダ州の名門ジムアメリカン・トップチーム(ATT)に乗り込み、世界のトップ選手たちとしのぎを削っている。世界最高峰の環境に身を置くことで、日本で感じていた「孤独」の正体が明確になったという。
「1人でいるのが寂しいという意味ではなく、同じ階級で、同じモチベーションで、上を見ている人たちがいなくなっていく感覚がありました」
かつては強い先輩たちにやられ、這い上がるハングリー精神があったが、気づけば引き上げられる瞬間も少なくなっていった。練習相手もなかなか見つからない。「昔のような気持ちを持っていない自分に対して、寂しさを感じていたような気がします」と吐露した。
米国では、UFCのトップランカーたちが試合間近でも5分×3Rの過酷なスパーリングを平然とこなしている。世界基準に触れたことで、危機感は確信へと変わった。
「自分が一番強いみたいな状況にいると『何やってんだ』って正直思っちゃいますね」
結果を残し、RIZINに出場したことで知名度も上がってきた。しかし、野村の生活水準は「DEEPのチャンピオンになる前と全然変わっていない」という。
「満足するよりは、新しいトレーニングを取り入れたり、ビザを取ってアメリカに行きたいという気持ちの方が全然強いです。試合のお金は生活費やファイトキャンプに全部当てていい。むしろ、日本にいるのがもったいないですね」
ATTでのファイトキャンプには、渡航費、滞在費、食費などで数百万円が飛んでいく。それでも、早ければ年明けにも拠点を完全に米国へ移すつもりだ。
「ここから4、5年本気でやらないともったいない。今、持っているものを全て技に投資して、お金がない状態で終わってもいいぐらい。生活費や老後のお金までベットしたいですね」
本場での挑戦を選ぶ姿勢は、周囲の心も動かし始めている。青木真也のYouTube出演をきっかけに、「アメリカで挑戦し続ける姿勢を応援したい」とスポンサーを申し出てくれる経営者も現れた。
「知名度よりも、僕の可能性を信じて支援してくれる人がいるのは本当にうれしいです。今すべてをベットして、桁違いになって帰ってくる。それって、堀口(恭司)さんがやってきたことじゃないですか。有名じゃない時からアメリカに行って『本当に強くなるならここだ』と選択した人がいる。だったら、僕も今だなという気がしています」
現在、28歳。MMAという競技において、ここからの数年間はまさに勝負の時期となる。「日本にいるのがもったいない」と語るその姿は、単なる海外への憧れとは一線を画す覚悟に見えた。まずは大一番となるサトシ戦。理想の環境を手に入れるためにも、米国修行の成果をケージの中で証明し、必ず勝利をつかみ取らなければならない。
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