貫地谷しほり、認知症当事者の姿から気付き「大事に生きていきたい」 ドキュメンタリーでナレーションを担当
俳優の貫地谷しほりが7日、都内で行われた認知症普及ショート・ドキュメンタリー『one day of life』(高知編&香川編)の完成披露上映&トークイベントに、高知編に出演する山中しのぶさん、企画・プロデュースを手がけた山国秀幸氏とともに登壇。作品を通して感じた、認知症との向き合い方について明かした。

ナレーションでは感情移入しすぎず「物語の邪魔をしないように」
俳優の貫地谷しほりが7日、都内で行われた認知症普及ショート・ドキュメンタリー『one day of life』(高知編&香川編)の完成披露上映&トークイベントに、高知編に出演する山中しのぶさん、企画・プロデュースを手がけた山国秀幸氏とともに登壇。作品を通して感じた、認知症との向き合い方について明かした。
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本作は、厚生労働省の認知症普及啓発事業の一環として制作されたドキュメンタリー。認知症になってからも希望を持ち、自分らしく暮らし続けられるという「新しい認知症観」のもと、認知症とともに生きる2人のありのままの1日に密着した。
高知編では、41歳で若年性認知症と診断された後にデイサービスを起業し、「高知家希望大使」として活動する山中さん(49歳)を紹介。香川編では、72歳で認知症と診断され、現在は病院の「オレンジカフェ」で相談員を務める渡邊康平さん(84歳)の日常を追う。貫地谷は、両編のナレーションを担当した。
作品を鑑賞した貫地谷は、山中さんについて「本当にすごいバイタリティーで、このパワーはどこから来るんだろうと思って、私自身、元気づけられました」と感嘆し、「地域の方も山中さんから元気をもらっていて、支え合っているんだなって、作品を見て思いました」と印象を口にした。
貫地谷の心に残ったのは、山中さんが作中で口にした「腫れ物扱いされなかったからよかった」という言葉だった。当事者ではないからこそ、寄り添おうとするあまり特別な接し方を考えてしまいがちだとし、「ご自身で体感している言葉を劇中で話されていたので、『そうなんだ』と思って。できるかどうかはわからないですが、人と人だから」と受け止めた。
さらに、山中さんがさまざまな人と交流する姿を見て「人と人とが関わるだけで、普通のことなんだなって」と実感。「私も1日1日を大事に生きていきたいと改めて思いました。本当にたくさんの方、いろいろな人に見ていただきたい」と呼びかけた。
ナレーションでは、登場する本人の人生を尊重することを大切にしたという。「演技するときは役の感情に寄り添って、その感情になりきることが多いんですが、ナレーションは感情移入しすぎないように。山中さんの物語ですし、見た方々が解釈する物語なので、邪魔しないようにしました」と振り返った。
またこの日は、香川編に登場する渡邊さん夫婦の話題にもなった。貫地谷は「この年齢になったとき、こんなラブラブな夫婦になれるだろうかと……。今からちゃんとやらないとって思いました」と笑顔。妻・昌子さんが夫を尊敬していることにも触れ、「お互いにいいところを見ていかないとなって思いました」と胸に刻んだ。
貫地谷は2019年9月、かねて交際していた一般男性との結婚を発表。24年12月には第1子を出産していたことを明かしており、現在は1児の母でもある。
高知編と香川編は、8日午後2時から厚生労働省公式YouTubeチャンネルで配信される。
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