『箱根駅伝』ランナー役で体脂肪3%台にした26歳・庄司浩平、猛勉強の日々から繋がるストイック気質

俳優・庄司浩平が、役作りで体脂肪3%台まで絞ったことを明かした。10月10日にスタートする池井戸潤氏原作の日本テレビ系連続ドラマ『俺たちの箱根駅伝』(土曜午後9時)でランナー役を演じるにあたり、走り込み、小麦断ちの生活を送っていたという。大学時代にスカウトされ、オーディションに受からない日々も経験してきた。188センチ、さわやか容姿を持つ26歳は、全てにおいてストイック。その素顔に迫った。

全てにおいてストイック気質を感じさせる庄司浩平【写真:増田美咲】
全てにおいてストイック気質を感じさせる庄司浩平【写真:増田美咲】

10.10スタート『俺たちの箱根駅伝』出演

 俳優・庄司浩平が、役作りで体脂肪3%台まで絞ったことを明かした。10月10日にスタートする池井戸潤氏原作の日本テレビ系連続ドラマ『俺たちの箱根駅伝』(土曜午後9時)でランナー役を演じるにあたり、走り込み、小麦断ちの生活を送っていたという。大学時代にスカウトされ、オーディションに受からない日々も経験してきた。188センチ、さわやか容姿を持つ26歳は、全てにおいてストイック。その素顔に迫った。(取材・文=柳田通斉)


【PR】世界の公道が舞台…ラリーの最高峰『WRC』をABEMAが全戦無料生中継

 庄司がサラリと言った。「体脂肪は3%台まで減らしました。元は14~15%でしたが」。どうして、どんなことをして絞り込んだのか。

「長距離ランナーとしての説得力を出すためにです。単に絶食すると体が省エネモードになってカロリーを使おうとしなくなるので、白米は1日350グラムを摂りつつ筋トレを組み合わせました。ただ、大好きな小麦は徹底して断ちました。あとは鶏肉を思い切りゆでて脂を出し切ったり、(調理家電の)ノンフライヤーを買って油を使わない唐揚げを作ったり(笑)。撮影が終わって食べたパンやパスタ、フライドチキンは本当においしくて、涙が出そうでした(笑)」

 箱根駅伝の舞台裏を描く同作。庄司が演じる猪又丈(武蔵野農業大2年)は、予選会で敗れた大学の選手たちから選抜された「関東学生連合チーム」のメンバーだ。出演にあたり、長期間に及ぶトレーニングも重ねてきた。高校時代は、バスケットボールの強豪校で部活に打ち込んできたスポーツマン。ただ、長距離ランナーのフォームを習得するには時間を要したという。

「オーディションの段階で『フォームが絶望的』と言われていたので、三脚を立てて撮影した自分の走りをひたすら分解して見直しました。あごが上がるくせを直すために目線を少し落としたり、足を前に出すというより、重心移動でアクセルとブレーキの感覚をつかむこともしました。走り込みは当初5キロで『ぜーはー』となってケガもしましたが、次第に体が慣れて、1日25キロ、月400キロを走った時期もありました」

 その姿勢の根底には、自身が歩んできた半生と演じる役柄への深い共感があった。

「学生連合のメンバーは、丈も含めてみんな自分たちの大学では出場を果たせなかった『一度負けている』選手たちなんです。17人集められても7人は走れない残酷さもある。僕も高校時代にスタメンになれずにベンチいたので、その気持ちとすごく重なる部分がありました」

 大学時代は「アメリカに留学して楽しいキャンパスライフを送る」という夢を抱き、英語を猛勉強していた。

「授業終わりは夜10時まで図書館にいました。朝は辞書ぐらい分厚い教材を持ってファストフード店へ行っていました。クーポンなどでコストを必死に抑えながら4時間位は勉強してから大学へ行っていました」

 就職を考え、秘書検定2級も取得。全て将来を見据えていた中、電車内でスカウトされて芸能界入りを果たした。

「2年生の時でした。留学予定は3年生からだったので、オーディションを何回か受けて、『上手くいかないね。じゃあ、留学行ってきます』『帰ってきた。就活やります』という計算式と、人と違う経験をしたかったことも理由でした」

 計算は外れた。早々にオーディションでテレビ朝日系連続ドラマ『魔進戦隊キラメイジャー』(20年5月~21年1月)のキラメイシルバー/クリスタリア宝路役をつかみ、俳優デビューを飾った。期間後もヒーローショーの全国ツアーに参加。気づくと4年生になっていた。ただ、ここからが茨の道だった。

「大学を出たら就職するつもりでした。実際に企業からの内定もいただいていましたが、『デビュー作がヒーロー物は、俳優としていいスタート』の声もあり、俳優を続けることにしました。ただ、そこから2年間はオーディションに落ちるばかりでした」

身長188センチ。高校時代がバスケットボールの強豪校でプレーした庄司浩平【写真:増田美咲】
身長188センチ。高校時代がバスケットボールの強豪校でプレーした庄司浩平【写真:増田美咲】

考えた「第2新卒」でリスタート

 24歳になると「第2新卒でやり直そうか」と考え、アルバイトをしながら勉強を再開していた。その最中、テレビ朝日系『君とゆきて咲く~新選組青春録~』、同局系『仮面ライダーガヴ』のオーディションに合格。以降は立て続けに話題作に出演し、今年7月期はTBS系『Tシャツが乾くまで』で主要キャストを務めている。

「受からなかった2年間(22年、23年)はいろいろやりました。学生役あったら制服っぽい格好で行くとか、不良役だったらダボッとしたパンツで髪の毛ボサボサで行ってみるとか。それでダメだったので、ジーパンに白シャツとかで行くようになりました」

 一周回って素の状態を見せるようになったことで、状況は好転。芝居は現場で磨き、オファーも届くようになった。並行して高いトーク力が評価され、ラジオ番組、NBA関連の配信番組への出演。小説執筆にも取り組み、その数は約30作になっている。

オーディションに落ちる日々を乗り越え、人気俳優の仲間入りをした庄司浩平【写真:増田美咲】
オーディションに落ちる日々を乗り越え、人気俳優の仲間入りをした庄司浩平【写真:増田美咲】

「一番の目標は『求められ続ける人』になることです。自分が目立ちたいとか格好よく映りたいという欲はあまりなくて、作品全体が面白くなるならずっと背中の芝居でもいい。その作品や時代、自分の年齢に合ったタイミングで必要とされる存在であり続けたいですね。これからも一歩一歩進んでいきたいと思っています」

 庄司は質問を受ける度に、具体的なエピソードを踏まえて誠実に回答した。部活やオーディションで「負け」を経験しながら、走り続けてきたロード。それは箱根路へとつながった。『俺たちの箱根駅伝』。庄司による魂の芝居と走りに期待が高まる。

□庄司 浩平(しょうじ・こうへい)1999年10月28日、東京生まれ。2019年、男劇団 青山表参道Xに加入。20年、テレビ朝日系『魔進戦隊キラメイジャー』のキラメイシルバー/クリスタリア宝路役で俳優デビュー。近年の主な出演作は、テレビ朝日系『君とゆきて咲く~新選組青春録~』、同局系『仮面ライダーガヴ』、テレビ東京系『40までにしたい10のこと』など。趣味はバスケットボール、経済的な料理、昭和歌謡鑑賞。特技は日常英会話。188センチ。

次のページへ (2/3) 【動画】食事制限&走り込み…体を絞る過程の庄司浩平
1 2 3
あなたの“気になる”を教えてください