元野球世界選抜、元声優…異色の経歴集う華MEN組の素顔「いただけるお仕事は全部やりました」
男性歌謡グループといえば、これまで純烈の一強だったが、昨年から若手の台頭により新たな時代を迎えた。その中でも、アイドル的ポジションとして華MEN組は、それぞれに個性を持つグループとして、歌謡シーンを盛り上げている。そこで今回は、デビュー2年目で“キラキラ王子感”に磨きがかかった5人の素顔に迫った。

次なる目標は「日本武道館の単独公演と紅白歌合戦」
男性歌謡グループといえば、これまで純烈の一強だったが、昨年から若手の台頭により新たな時代を迎えた。その中でも、アイドル的ポジションとして華MEN組は、それぞれに個性を持つグループとして、歌謡シーンを盛り上げている。そこで今回は、デビュー2年目で“キラキラ王子感”に磨きがかかった5人の素顔に迫った。(取材・文=福嶋剛)
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インタビュールームに5人が登場すると横一列に並び、おなじみのあいさつとともにメンバー紹介が始まった。
「僕たちは『華』やかに歌い(タクミ)、『華』やかに舞う(ユッキー)、あなたの心に(コウジ)、希望の『華』を咲かせる(ユウキ)、アイドル歌謡グループ、僕たち(ダイキ)、華MEN組です。よろしくお願いします!(全員)」
コウジ(石綿宏司)「メンバーカラーは青。華MEN組リーダーで笑い声担当の“ギャップ王子”ことコウジと申します。よろしくお願いします」
元気いっぱいの声で答えてくれたコウジは、実家が銭湯を営んでいた日韓ハーフの32歳。小学生の頃から芸能界に憧れ、高校在籍時よりタレント養成所で腕を磨き、2017年にダンス&ボーカルグループのメンバーとしてメジャーデビューを果たしたが、21年に卒業。その後はアルバイトをしながらフリーランスのアーティストとして活動してきた苦労人だ。
コウジ「役者など、いろんな経験をさせていただきましたが、やっぱり自分のやりたいことを貫きたくて音楽活動を選びました。友人の水産加工場で深夜2時から朝まで働きながら曲作りやライブ、イベントのブッキング、会場手配などを一人でこなし、音楽番組のサポートやバックコーラスなど、いただけるお仕事は全部やりながら活動してきました」
ユウキ(勝村友紀)「メンバーカラーは赤。アニメとダンスをこよなく愛する“ほほ笑み王子”ユウキと申します」
甘いマスクに加え、特徴的な声の持ち主のユウキは、前職が声優と聞けば納得だ。グループ最年長の35歳で、アニソンダンスの全国大会で優勝を果たすなどマルチな才能を発揮し、華MEN組では振り付けを担当している。
ユウキ「大学を卒業して一般企業に就職しましたが、芸能界への夢を諦めきれず養成所を経て、声優事務所で声優とダンスの仕事をさせていただきました。ただ声優としてはチャンスに恵まれず、32歳の時に華MEN組のオーディションに出会い、今に至ります」
ユッキー(内田結稀)「メンバーカラーはピンク。丁寧な暮らしを愛する“お茶好きボーカル王子”のユッキーです」
メンバーの中でひときわ王子感が漂うユッキーは「グループのおしゃれ王子」とも紹介され、白湯、青汁、卵焼きが毎朝のルーティンという健康オタクな一面も。歌声とダンスが魅力で、高校時代はダンス部のキャプテンを務めていた。
ユッキー「物心ついた頃から安室奈美恵さんや小室哲哉さんのダンスミュージックが好きで、高校ではダンス部で全国大会を目指していました。卒業時にコーチから『本気で目指せばいつか夢がかなう』と言われ、大学入学と同時に芸能スクールで下積み生活を開始。30歳になってもチャンスに恵まれませんでしたが、スクールの先生が紹介してくれた華MEN組のオーディションに出会い、今ここにいます」
タクミ(橋口巧)「メンバーカラーは緑。あなたの心にホームラン! “スウィート王子”タクミです」
グループの末っ子、30歳。鹿児島実業高の野球部で1年生からレギュラーをつかみ、世界大会出場経験もある元気な体育会系だが、華MEN組では透き通る歌声で女性ファンを魅了している。そんな彼もこれまで多くの苦労を重ねてここまできたという。
タクミ「野球のポジションはライトで、中学生の時にアンダー15で世界選抜に選ばれました。大学まで野球を続け、就職も決まっていたのですが、原宿の竹下通りでスカウトされ『僕にもドリームがきた!』と思い込み、親の反対を押し切って上京。でも、うまい話はそう続かず、所属したグループはすぐ解散。その後もチャンスに恵まれず、26歳を過ぎて通っていた芸能養成所で、関係者の方に華MEN組のオーディションを紹介してもらいました」
ダイキ(一戸大輝)「メンバーカラーは紫。ダンスが恋人の“スタイリッシュ王子”ダイキと申します」
クールな表情と無邪気な笑顔の二面性が魅力のダイキは、タクミと並びグループ最年少の30歳。小学校から高校まで13年間サッカーに打ち込み、大学からダンスを始めてプロのダンサーになった。華MEN組ではユウキとともに振り付けを担当する。
ダイキ「ダンスは中学3年くらいの頃にK-POPにハマって始めました。大学3年の時にFAUSTというRADIO FISHの弟分のグループで1年半くらい活動して、解散した時に華MEN組のオーディションを知り、これが最後のチャンスだと思って受けたのがきっかけです」

光GENJI、少年隊のメンバーと共演「奇跡のような機会」
華MEN組の5人は、400人を超える応募者の中から選ばれた。
ユッキー「2023年の12月にメンバーが決まったのですが、僕たちは最初に2次審査までと言われていたのですが『まだ最終審査があるんだ』と思って集められました」
コウジ「そしたら社長が『このメンバーで決まりです』って」
ユッキー「その瞬間、みんな驚いて言葉を失っていたら、タクミだけ『ありがとうございます!』って大声で(笑)」
全員「(笑)」
コウジ「メンバーが決まって、その5か月後にはミニアルバムでデビューするという発表があったので、強行スケジュールの中でメンバーとの絆も自然と強くなっていきました」
都内での定期コンサートや全国のショッピングモール、温浴施設をまわるなど地道な活動を続けながらファンを増やし、結成3年目を迎えた今年3月、ビクター移籍第1弾としてリリースしたシングル『NEGAI』がオリコン演歌歌謡チャートで1位を記録した。叩き上げの5人ならではのしぶとさと逆境の強さも、グループの特徴といえるだろう。
コウジ「いつも僕たちを応援してくださるファンの皆様を、フロープ(フラワー・オブ・ホープの略)と呼ばせていただいております。今回『NEGAI』が1位を獲れたのは、デビューからずっと大切にしてくださったフロープの皆さまのおかげです」
華MEN組の魅力は何といっても、卓越した歌とダンスに加え、キラキラと輝くアイドルとしての王子感だろう。リーダーも「僕たちは歌謡曲を歌って踊るグループですが、ユウキとダイキの2人の振り付け担当がいるところが大きい」と語った。
ユウキ「振り付けを作る上で大切にしているのは歌謡曲をしっかり学ぶことです。印象に残るメロディーや歌詞と同じくらい、お客さまと一緒に楽しめる振り付けを考えています」
ダイキ「僕の両親が歌謡曲好きで、子供の頃からカラオケで歌う姿をよく見てきたので、自然と歌謡曲が体に沁みついています」
また、大御所と共演できる点も彼らの強みだ。今年4月には元光GENJIの山本淳一と初共演を果たし、『パラダイス銀河』『STAR LIGHT』を一緒に歌って踊った。当日は、山本の歌とダンスに一歩も引けを取らない5人のパフォーマンスに、客席の光GENJIファンからも大きな歓声が上がった。
コウジ「子どもの頃、テレビの向こうのヒーローだった山本さんをはじめ、少年隊の錦織一清さん、植草克秀さんとご一緒できるなど、奇跡のような機会に恵まれ、そのたびにステージ上で多くを学ばせていただいています。先日、テレビ番組で純烈さんと歌わせていただいた際には、酒井(一圭)さんから『華MEN組は持ってるね!』とお褒めの言葉をいただき、励みになりました」
「武道館と紅白出場」華MEN組が明かす野望
男性歌謡グループは群雄割拠の時代に突入した。当然、ライバル心もあるかと思いきや、「それよりも歌謡曲のすそ野を広げていくチャンスなので僕たちも一緒に切磋琢磨させていただきたいと思います」とユッキーが謙虚に答えた。
最後に5人の目標を聞いた。
ダイキ「ずばり日本武道館の単独公演と紅白歌合戦への出場です」
ユッキー「サステナブルという言葉がありますが、歌謡曲というジャンルも持続的に未来へと受け継いでいけるように大切に歌い続けていきたいです」
ユウキ「デビュー3周年を迎える2027年5月22日に、東京・ニッショーホールでワンマンライブを行います。初めての1000人規模の会場なので、これからもっと華MEN組を知っていただけるよう精一杯ステージに立ちたいと思います」
タクミ「僕は全国制覇です。おばあちゃんおじいちゃんからお孫さんまで3世代を楽しませたいです」
コウジ「素晴らしいグループがたくさんいる中で、オンリーワンのグループになれたらいいなって思っています。そのためにもっともっと個性を磨いてたくさんの華を咲かせていきたいと思います」
9月には都内で山本淳一との2マンライブも決定した。歌とダンスでキラキラと輝く王子たちが、次の世代に歌謡曲の楽しさを広めていく。
□華MEN組(かめんぐみ)2024年5月にアルバムデビューした、昭和・平成歌謡とポップスを歌い継ぐ男性5人組アイドル歌謡グループ。メンバーはコウジ、ユウキ、ユッキー、タクミ、ダイキの5人。26年3月、ビクター移籍第1弾シングル『NEGAI』がオリコン演歌歌謡チャートで1位を記録した。「人生を諦めない」という強い信念のもと、幅広い世代に愛される存在へと成長を続けている。
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