「自分たちらしいEXILE TRIBEを」海外修行を経て邁進 PSYCHIC FEVER小波津志の現在地と未来

ダンス、ボーカル、ラップを武器に、アジアを中心に活動を続ける7人組ボーイズグループ・PSYCHIC FEVERが、7月10日に4年ぶり2枚目となるアルバム『DIFFERENT』をリリースした。メインボーカルを務める小波津志は、個人としても多岐にわたって活動を続けている。グループとして、そして一人のアーティストとして、どのような未来を描いているのか。「デビュー5年目」という一つの節目を迎えた25歳の胸中に迫った。

インタビューに応じたPSYCHIC FEVER・小波津志【写真:高田啓矢】
インタビューに応じたPSYCHIC FEVER・小波津志【写真:高田啓矢】

2022年にアルバム『P.C.F』でメジャーデビュー

 ダンス、ボーカル、ラップを武器に、アジアを中心に活動を続ける7人組ボーイズグループ・PSYCHIC FEVERが、7月10日に4年ぶり2枚目となるアルバム『DIFFERENT』をリリースした。メインボーカルを務める小波津志は、個人としても多岐にわたって活動を続けている。グループとして、そして一人のアーティストとして、どのような未来を描いているのか。「デビュー5年目」という一つの節目を迎えた25歳の胸中に迫った。(取材・文=𠮷田伊織)


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 2019年、EXILE TRIBEの若手グループが集った合同ライブ「BATTLE OF TOKYO ~ENTER THE Jr.EXILE~」にて初お披露目されたPSYCHIC FEVER。メジャーデビューまでの道のりは長く、LDHから羽ばたくための登竜門である夢者修行(フリーライブツアー)を、国内外で計3回も経験した。3年間の下積みを経て、22年にアルバム『P.C.F』で待望のデビューを果たし、“EXILE TRIBE”の看板を背負うことになった。

 デビュー当初は、“EXILE TRIBE”という名前に緊張感を抱いていた小波津。LDHの社長・EXILE HIROからもらった言葉が転機となった。

「HIROさんから、『それぞれの“EXILE TRIBE”を表現してほしい。PSYCHIC FEVERが表現するものが“EXILE TRIBE”なんだよ』と声を掛けていただいて、すっと肩の荷が下りました」

 その言葉を受け、自分たちらしさを追求する意識が強くなった。後輩グループが続々と台頭する現在も、「PSYCHIC FEVERにしかできない“EXILE TRIBE”を創造していきたい」と気合を入れる。

EXPG STUDIO OKINAWAからキャリアをスタート【写真:高田啓矢】
EXPG STUDIO OKINAWAからキャリアをスタート【写真:高田啓矢】

海外での経験がメンバーとの関係性や楽曲に影響

 この数年間でメンバーとも、「より何でも言える関係性」に変化した。グループ最年長の剣と、最年少のWEESAは7歳差。メンバー間でも敬語で話し、気を遣うことも少なくなかった。小波津自身も、自らの意見を言えずに心を閉ざしてしまうことがあったと振り返る。しかし、世界を舞台にあらゆる困難を一緒に乗り越えていくうちに「臆せず意見を言えるようになりました」と手応えを感じている。

 デビュー直後、グループは半年間タイへと拠点を移し、世界で活躍するためのベースを着実に積み上げてきた。25年2月にはアメリカ6都市にて「PSYCHIC FEVER FIRST U.S. TOUR 2025」を成功させた。そんな彼らの音楽は、海外のカルチャーにインスパイアされている。

「HIP-HOPやR&B、ブラックミュージックから影響を受けています。それを日本産にする、J-POPに落とし込んでいくことで、PSYCHIC FEVERらしさを出すことを意識しています」

 一方で、文化や環境の違いに直面し、頭を悩ませる部分も多かった。例えば、日本のようにはっきりとした四季のない国では、「セットリストがはまらなかったことがありました」と回想する。シーズナルな楽曲を披露した際、思ったような反応が得られず戸惑ったこともあった。しかし、そういった経験を経て、「国によって、アプローチする曲やMCを変えています」と明かす。

ForEVERへの熱い思いも語った【写真:高田啓矢】
ForEVERへの熱い思いも語った【写真:高田啓矢】

ソロ活動の根源「グループに還元したい」

 小波津は、ドラマ出演やフォトブック発売など、個人での活動にも力を入れている。表現の幅を広げる中でも、根底にあるのは「グループに還元したい」という思いだ。PSYCHIC FEVERという名前を広めていくために、「お話をいただけるのであれば、なんでも挑戦していきたいです」とさらなる意欲を見せる。

 2ndアルバム『DIFFERENT』では作詞にも挑戦。ソロアーティストとしての活動も視野に入れ、今後は「積極的に楽曲制作にも携わっていきたい」とも意気込む。

「アリーナ、ドーム、スタジアムと、より大きな会場でライブをして、その景色をファンの皆さんに届けたいです」。そう目を輝かせながら夢を語る小波津の姿からは、これまで培ってきた自信と好奇心がにじみ出た。

 12月にはクリスマスライブ「PSYCHIC FEVER OFFICIAL FAN CLUB presents Special Live 2026 ~Christmas ForEVER~」(21日・Zepp DiverCity、23日・Zepp Osaka Bayside)も控えている。「ファンの皆さんに会える機会を増やせるよう、今後も頑張っていきたいです!」と、ForEVER(フォーエバー=ファンネーム)への思いを話す。

「PSYCHIC FEVERの音楽で誰かの1日に寄り添い続けたいです」

“EXILE TRIBE”のDNAを受け継ぎつつ、PSYCHIC FEVERとしてのオリジナリティーを更新していく。“新人”のフェーズを終え、デビュー5年目を迎えた小波津は、グループでも個人でも表現の幅を広げながら、PSYCHIC FEVERの名前をさらに広げていく。

□小波津志(こはつ・こころ)2000年11月9日、沖縄県出身。EXPG STUDIOでの育成を経てキャリアをスタートし、19年にPSYCHIC FEVERとして始動。22年にアルバム『P.C.F』でメジャーデビューを果たした。また、25年には1stフォトブック『こころのおと』を発売し、アーティストとしての表現領域を広げるとともに、個人としての発信力も強化している。

□PSYCHIC FEVER(サイキックフィーバー)小波津志、WEESA、剣、中西椋雅、渡邉廉、JIMMY、半田龍臣による7人組。22年のデビュー時から日本をはじめ、アジアを中心に活動している。2025年2月にはワーナーミュージック・グループとのグローバル契約を締結し、音楽レーベル「10K Projects」への移籍を発表。3月には世界最大級のアメリカの音楽見本イベント「SXSW2025」に出演するなど、活動の幅を広げている。

次のページへ (2/2) 【写真】小波津志、撮りおろしアザーカット
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