林家正蔵「いい噺家さんに光を当てたい」 第13代落語協会会長に就任で問題解決へ意欲

6月29日の総会で第13代落語協会会長に就任した落語家の林家正蔵(63)が30日、都内で会見し、会長就任の抱負などを語った。12年間、副会長として会長を支えた手腕と真面目な人柄が評価されてのトップ就任。「芸の神様が目の前に置いてくださったことを純粋に引き受けました」と天命と受け止めての大役を担う。

会見に登壇した林家正蔵【写真:ENCOUNT編集部】
会見に登壇した林家正蔵【写真:ENCOUNT編集部】

春風亭昇太からは「兄さん大変だね、うちも大変だよ。頑張ろうね」と激励受ける

 6月29日の総会で第13代落語協会会長に就任した落語家の林家正蔵(63)が30日、都内で会見し、会長就任の抱負などを語った。12年間、副会長として会長を支えた手腕と真面目な人柄が評価されてのトップ就任。「芸の神様が目の前に置いてくださったことを純粋に引き受けました」と天命と受け止めての大役を担う。(取材・文:渡邉寧久)

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 任期は2年間。13代目の会長になる。

 昭和の名人の桂文楽、古今亭志ん生、三遊亭円生、人間国宝の柳家小さんや柳家小三治といった名人上手が、芸の一方で務めて来た協会トップいう重責。6月29日に都内で行われた同協会の理事会で会長就任の指名を受け「その後の総会で、会員の皆様の総意で会長になることができました」と正蔵はあいさつした。

 若い頃からこぶ平の名でテレビタレントとして抜群の知名度を誇り、大名跡の林家正蔵襲名後は芸を磨くことに重きを置いてきた逸材だけにメディアの注目度も高く、記者やカメラマン約30人、NHKを含むテレビカメラ5台が、新会長の発言に注目した。

 現在、東京には落語協会の他に、落語芸術協会(春風亭昇太会長)、五代目円楽一門(三遊亭円楽会長)、落語立川流(立川志の輔会長)の3団体があり、昇太会長、志の輔会長とは、現在へと続く落語の盛り上がりのきっかけになった春風亭小朝発案のプロジェクト「六人の会」のメンバー同士で、気心の知れた間柄。

「会長になった時、昇太さんに電話しました。芸術協会の会長にまず電話するのが新会長で、ただ、昇太さんは親知らずを抜いていて、何を言っているのか分からなかった。今日、改めて電話したら『兄さん大変だな、うちも大変だよ。だから頑張ろうよ』」と励まされたという。

 会長就任前、副会長時代から「組織のリーダーはどうあるべきか、というサッカーの監督の本や将棋連盟会長の本、チャーチルにいたるまでいろんな本を読んだりして学んだところがあります」と成長に抜かりはない。

「その中でパラダイムシフト、構造変化、価値観の変化という言葉に出会いました」と強烈な思考ツールを手に入れたことを明かし、「協会の課題はいっぱいあります、若手の育成、休んでいるいい噺家さんに光を当てたい、新作の著作権の問題。落としどころは必ずあるような気がしてなりません」と粘り強く問題解決に取り組むことを示した。

 その上で「まずは来月(の総会)までに人事。組閣、とても大事です」と言葉をかみ締め、林家政権の人事構想に取り掛かることを明かした。

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