元ラスアイ畑美紗起、アイドルプロデュース挑戦への覚悟と葛藤 目指すは「王道のアイドル」
俳優やクリエイターとして活動する畑美紗起(30)が新たな道を歩き始めた。ラストアイドルや×純文学少女歌劇団(ふじゅんぶんがくしょうじょかげきだん)での経験を糧に、アイドルグループのプロデュースに挑戦している。手掛けるのは6人組・Lumietoile(読み:ルミエトワール/「e」の正式表記はアクセント記号付き)。なぜプロデューサーとしての道を選択したのか。彼女の覚悟に迫った。

6人組・Lumietoileが誕生、6月27日にデビューライブ
俳優やクリエイターとして活動する畑美紗起(30)が新たな道を歩き始めた。ラストアイドルや×純文学少女歌劇団(ふじゅんぶんがくしょうじょかげきだん)での経験を糧に、アイドルグループのプロデュースに挑戦している。手掛けるのは6人組・Lumietoile(読み:ルミエトワール/「e」の正式表記はアクセント記号付き)。なぜプロデューサーとしての道を選択したのか。彼女の覚悟に迫った。(取材・文=中村彰洋)
――2025年11月にアイドルプロデュースすることを発表されました。どういった経緯で挑戦を決められたのでしょうか。
「去年の夏ごろに突然、事務所の社長さんから連絡がきて、『アイドルプロデュースをしてみない?』と提案していただきました。元々“やりたいことリスト”には入っていたのですが、その思いを伝えたことはなかったので、本当に驚きました」
――提案を受けてすぐに決断をされましたか。
「プロデューサーになったら、私自身が表に出づらくなってしまうかもと思い、とっても悩みました。いろいろなお話を聞きながら、半年近い時間を掛けて、『こんなチャンスは今後ないかもしれない』と思い、決断しました」
――やりたいことリストに入っていたとのことですが、なぜ興味を持たれたのでしょうか。
「小さい頃からアイドルがずっと好きで、握手会に通ったりもしていました。自分がアイドルをしていた期間は、あまり追ったりはできていませんでしたが、アイドルを終えてから、アイドル熱が再燃してきました。やっぱりアイドルに関わるお仕事がしたいと思っていて、自分の理想のアイドル像を作ってみたいなと考えていました」
――事務所の社長さんから連絡があったとのことですが、これまでにも直接声を掛けてもらうことはあったのでしょうか。
「ないです! ラスアイや×純が終わったタイミングで、今後についてお話させていただいたことはありましたが、事務所で会っても『お疲れさまです』とあいさつするぐらいでした。私のことをそこまで気に掛けてくれているとは思っていなかったので、びっくりしました。私がアイドルを好きなことや、自分の生誕祭で衣装をデザインしたりしていた姿を見ていてくれたのかなと思っています」

細かな部分までディレクション「めちゃくちゃわがままを言っているかも(笑)」
――実際にプロデュースされる中で、畑さんの意見はどこまで取り入れられているのでしょうか。
「自分の名前を出してやるからには、全部やりたいという思いでした。周りの方にサポートをしていただきながらにはなりますが、オーディションのスタートから、グループの世界観、楽曲制作や歌割り、アー写についてなど、さまざまなところに私の思いが詰まっています。めちゃくちゃわがままを言っているかもしれません(笑)」
――自信を持って「プロデュースしている」と言うことができますね。では、最初に作りたいと描いていた“アイドル像”はどういったものになりますか。
「王道のアイドルです。自分が王道が好きだったこともありますが、私の思うかわいいだったり、推したいと思ってもらえるような成長過程を描けるようなグループを考えていました」
――メンバー選考にも関わってきたかと思いますが、どういった部分を基準にされていましたか。
「感覚に近いかもしれませんが、人柄を1番重視しました。同じ目標に向かってみんなで頑張っていく、アイドルって部活のようなものだと私は思っているので、メンバー同士の仲が良いことが1番です。もちろんビジュアルや技術も大事ですが、人柄は絶対に外せませんでした。予定していた選考だけでは決めきれず、追加審査もさせてもらいました。技術はもちろんですが、控え室でのスタッフさんへの対応なども聞いたりして、そういった部分も大事にしました」
――畑さんご自身もアイドルになるために、オーディションを100回近く落選するという苦労をされてきました。そういった気持ちを分かっているからこそ、選ぶことの難しさもあったかと思います。
「めっちゃつらくて、オーディションが終わって泣いてしまいました。落としてしまうのは、その子が悪いからではなく、何人かの枠に入らなかっただけ。本当にみんなにデビューさせてあげたかったです。落ちた時に『自分には価値がない』と思ってしまわないかなと思いながら、合否を出していたので、本当につらかったです」
――当初から6人組という形を想定されていたのでしょうか。
「5~7人ぐらいを想定していました。私が経験したグループは大人数だったので、選抜制度もありました。全員シングルの時でも、後ろの方にいたら見えないですし、カメラ割りの関係で映ることができなかったり……。全員が平等に見えるアイドルに憧れていたので、大人数は考えていませんでした」

はやくも芽生えたグループへの愛着「もう親みたいな気持ちです」
――6人の中で、越まりんさん、夏八木音羽さん、羽田心咲さんはアイドル経験者で、橘優衣さん、茅野花音さん、月城妃奈さんの3人は未経験者となります。この辺りのバランスなども意識されたのでしょうか。
「フラットに見るようにはしていました。経験者の方の応募も多かったのですが、全員を経験者にしてしまうと、成長過程は見えにくいアイドルになっちゃうかなと思いました。私のファン心理にはなりますが、成長ストーリーが好きなので、そこのバランスは意識しました。もちろん、私が良いなと思った子がたまたま未経験だったということもありますが、結果的にバランスが取れていると思います」
――たくさんのアイドルがいる中で、Lumietoileをどのようなグループにしていきたいですか。
「気品のある上品なグループにしたいなと思っています。その中でも、かわいらしさや無邪気さなどを表現していきたいです。かっこいいメンバーもいるので、かわいい曲だけではなく、かっこいい曲やアゲアゲな曲など、いろんな曲に挑戦していきたいです」
――まだスタートしたばかりではありますが、覚悟を決めてアイドルプロデュースに挑戦したかと思います。実際にやってみていかがですか。
「思っていたよりも楽しいし、思っていたより大変です。でも、私は大変なのが好きなので、すごくプラスに捉えています。一個一個作り上げていくこと楽しいですし、曲作りにこんなに携わるとは思っていなかったので、作った曲が、メンバーから好評だとすごくうれしいです。何よりメンバーの成長スピードが速くて、見ていて楽しいしんです。もう親みたいな気持ちで、『よしよし。本当にすごいね~』って甘やかしてあげたいです(笑)」
――現時点でのグループとしての目標などはございますか。
「私は、1年後にZepp Shinjukuに立ちたいと思っていましたが、メンバーはZepp DiverCityに立ちたいと言っています。その思いを応援したいので、そこを目指して頑張っていきます」
――6月27日には、東京・神田明神ホールでデビューライブ「まだ名もない星たちへ」が開催されますが、心境はいかがですか。
「メンバーの姿を見るのが楽しみです。私はパフォーマンス力があって、会場のファンの方との一体感だったりを見ることが好きなんです。表情管理やダンスがすてきなグループにもひかれるので、そういった存在になっていってほしいです。私が一番のファンなので、これからが楽しみすぎます」
□畑美紗起(はた・みさき)1996年3月27日、埼玉県出身。2018年9月にラストアイドルの2期生としてデビュー。22年5月末をもってグループ活動を終了した。同10月には、×純文学少女歌劇団に加入し、24年11月の解散まで活動を続けた。以降は俳優、モデル、クリエイターとして活動。アイドルグループ・Lumietoileのプロデュースを手掛ける。
□Lumietoile(ルミエトワール、略称:ルミエト)茅野花音、越まりん、橘優衣、月城妃奈、夏八木音羽、羽田心咲による6人組。5月26日にデビュー曲『なりたい、無敵ヒロイン』を配信リリース。6月27日に神田明神ホールでデビューライブ「まだ名もない星たちへ」を開催する。グループ名には、“光”を意味する「Lumiere」と、“星”を意味する「Etoile」という言葉を掛け合わせ、メンバー一人ひとりの個性や輝きを集め、光として誰かの夜空を照らす存在を目指すという思いが込められている。
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