Rain Tree、デビュー1年半で変化した意識「意見を言えないことが当たり前になっていた」

秋元康氏がプロデュースするガールズグループ・Rain Treeが、着実にステップアップを続けている。「3年目での武道館ライブ」という大きな目標に近づくためにも、今年の夏はグループにとって“勝負の夏”となる。デビューから1年半。綾瀬ことり、新野楓果、橋本真希の3人はどのようにグループの成長を見ているのだろうか。

インタビューに応じた綾瀬ことり、橋本真希、新野楓果(左から)【写真:くさかべまき】
インタビューに応じた綾瀬ことり、橋本真希、新野楓果(左から)【写真:くさかべまき】

3人それぞれが成長したと考えるポイントとは

 秋元康氏がプロデュースするガールズグループ・Rain Treeが、着実にステップアップを続けている。「3年目での武道館ライブ」という大きな目標に近づくためにも、今年の夏はグループにとって“勝負の夏”となる。デビューから1年半。綾瀬ことり、新野楓果、橋本真希の3人はどのようにグループの成長を見ているのだろうか。(取材・文=中村彰洋)

――7月29日には目標としていた舞台・Zepp DiverCity(Tokyo)でワンマンライブ「Rain Tree Concert 2026 ~Summer party for you~」を開催します。着実に成長されているかと思いますが、どのように捉えていらっしゃいますか。

新野「少しずつお客さんが増えている実感はあるので、すごくうれしいです。でも、『3年目で武道館に立つ』という大きい目標をグループとして持っていて、現実的に考えたら今のままでは難しいこともみんな分かっています。目標を達成したらうれしいですが、そこで満足せずに1個の通過点として、次へとしっかりとつなげていきたいです。もっとスピード感を持って、大きくステップアップしなきゃいけないなと感じています」

――この1年半で3人それぞれ、いろいろな部分が成長したかと思いますが、橋本さんは新野さんをどのように見ていらっしゃいますか。

橋本「ふうちゃん(新野)は、もともと歌もダンスもすごく上手なメンバーで、この1年半を通して、さらに安定感が増したような感じがします。後は、キャプテンになってから、グループ全体をすごく見ていて、支えてくれる大きな存在になっています。好きなバスケのお仕事など、個人のお仕事もしていて、いろんな力をつけて頑張っていて、私が言えることではないですが、すごく成長しているなって思います」

――では、新野さんは、綾瀬さんの成長したと思う部分を教えてください。

新野「本当に自信がついたなって思います。ダンスは特に苦手だったと思いますが、レッスンを通して、振り覚えも早くなりました。ことりのすごいところは、どうしたら自分がかわいく見えるのかを意識できているんです。角度や表情、目線など、すごく研究しているんだということが練習からも伝わってきます。ずっとセンターに立ってくれていますが、最初は自分がセンターということに自信を持ち切れていなかったと思います。でも、今はグループを知ってもらうきっかけに自分がなるんだという思いや、実力で選ばれていることを証明したいという思いが伝わってきます。

 実際に、Rain Treeを知るきっかけに、ことりがなってくれていて、しっかりと実行できていることがすごいなと思っています。SNSなどについても、アドバイスをしてくれるようにもなりました。ことりって人見知りだから、最初は意見を言うタイプではなかったんです。でも今では、自らアドバイスや意見を言ってくれるようになっていて、成長したポイントです」

綾瀬「確かに! 昔は言えなかったことも言えるようになっていると思います。Rain Treeって本当にいいグループなんですよ(笑)!」

橋本真希【写真:くさかべまき】
橋本真希【写真:くさかべまき】

――ありがとうございます(笑)。では綾瀬さん、橋本さんの成長ポイントを教えてください。

綾瀬「上から目線みたいで難しいですね……。でも言ってもらうとすごく気分がいいので言います(笑)。まきちゃんは、とっても努力家で、そこはFAINALIST時代から変わりません。最近は、見ていてすごく楽しそうにパフォーマンスをするようになったなと感じています。2ndシングル収録の『3秒ルール』の時に、ファンの方が撮影したまきちゃんの推しカメラ映像が流れてきて、表情や角度がすてきで、見ていて楽しくなるようなパフォーマンスをしていたんです。『すごっ!』と思ったのと同時に、成長しているなって刺激も受けました。どんな曲にも、まきちゃんのこのパート好きだなっていうポイントがあって、お母さんともよく話すんです(笑)。見るたびに好きポイントが増えていくのは、たくさん努力しているからなんだと思います。

 それに、最近すごく思うのが、ファンの方の人数がめちゃくちゃ増えているんです。私も頑張らなきゃなと刺激をもらえます。それに、困った時にすごい気にかけてくれるので……これは大好きポイントですね(笑)。そんな大変な中でも、検定や資格の勉強をしていたり、まきちゃんが休んでいるところも、弱音を吐いているところも、ほとんど見たことがないんです。何事にも本気で向き合っている姿勢がすごくすてきだなぁとめちゃくちゃ思っていて、そういう部分に惹かれます」

橋本「うれしい! ありがとう」

――見せ方などは意識的に磨かれていたのでしょうか。

橋本「回を重ねるにつれて、ファンの方が撮ってくださる推しカメラ映像を見たり、客観視する機会がすごく増えたので、そこで変わっていった部分もあると思います。それに楽曲を披露する回数が増えるごとに、自信を持ってパフォーマンスができるようになっていって、無意識に表情にも現れているんだと思います。純粋に楽しいと思いながら、パフォーマンスができるようになったことは大きいです」

新野楓果【写真:くさかべまき】
新野楓果【写真:くさかべまき】

多数のアイドルとの共演で痛感「伝える力はまだまだ弱い」

――いろんなフェスや対バンライブに出ることも多いかと思いますが、改めてRain Treeならではの強みをお教えください。

橋本「Rain Treeは、楽曲ごとにステージに立つメンバーが入れ替わるんです。セットリストが毎回違うこともありますが、出てくるメンバーの組み合わせも、毎回違うので、いろんな楽しみ方ができると思います。この1年でRain Treeらしさが定まってきたとも思っています。バズるというよりも、特に表題曲は、5年先、10年先と時がたっても愛されるような楽曲になっていると思います。とても良い曲がRain Treeの楽曲には多くて、いろんな世界観の楽曲があるので、ライブに来るたびにいろんな顔を見られると思います」

新野「MCで全員が出てきた時に、『おぉ~こんなにいるんだ』みたいな反応をもらうことが多いですね(笑)」

――いろんなアイドルさんのパフォーマンスを見る中で、参考にすることもあるのでしょうか。

新野「もちろん私たちも頑張ってはいますが、パフォーマンス力がまだまだだなと感じます。直前に出演されている方のパフォーマンスを見て、『うまー!』と圧倒される時などもあって、歌やダンスのスキルもですが、伝える力や迫力みたいなものを見た時に、『私たちも曲に合った感情を伝えることができているのかな』と考えさせられます。1年半で成長はしているけど、伝える力はまだまだ弱いなと感じます。楽曲ごとに人が入れ替わるからこそ、全員が同じ意識を持って、『Rain Treeってこういうグループですよ』と伝えられるようになりたいです」

――他のアイドルさんのステージに圧倒される瞬間があるんですね。

綾瀬「めっちゃあります! 『歌うまっ!』みたいな(笑)。生で歌声などを聞くと、迫力が伝わってくるので、『すごっ!』となるのと同時に、アイドルとして戦っていかなければならないので、頑張らなきゃなと刺激を受けます」

――橋本さんは最年長、新野さんはキャプテン、綾瀬さんは不動のセンター。形は違えど、グループ引っ張る存在かと思いますが、グループの成長をどのように見ていますか。

綾瀬「目標を口に出せるようになったことが成長だと思います。最初の頃は、達成できなかった時のことを考えて、口に出すことができませんでした。昨年8月のフリーライブでの目標を700人と発表した時に、ファンの方もたくさん協力してくださって、目標を達成できて、しかもその期間にたくさんの方がRain Treeに興味を持ってくださいました。そういった成功体験があったことで、目標人数を言うことが恥ずかしくなくなりました。口に出すことで、より頑張ろう思えるようになったことがグループとしての成長だと思っています。

綾瀬ことり【写真:くさかべまき】
綾瀬ことり【写真:くさかべまき】

 それに伴って人数が増えていく分、パフォーマンスをもっと成長していかなきゃいけないなと思っています。フリーライブはRain Treeを何も知らずに見てくれる人もいると思います。初めて見てくれる人たちのことを圧倒できるような、魅力的なパフォーマンスができるグループにしていきたいです」

新野「みんながグループのことをより考えるようになったと思っています。FAINALIST時代、オーディションに落ちたにもかかわらず、デビューを目指す機会をいただけた立場だったので、意見が言えないことが多く、それが当たり前になっていました。自分たちの中では話すのに、人の前やスタッフさんにはうまく言うことができませんでした。でも、1年半たって、それが自然となくなっていて、自分たちから、グループが売れていくために『こういう風にしたいです』など、自信を持って言えるようになりました。すごく成長したポイントだと感じています」

橋本「最初の頃は毎ステージ、ファンサをする余裕もないくらいガチガチに緊張していましたが、たくさんのステージを重ねるにつれて、メンバーそれぞれが自分のパフォーマンスに自信を持てるようになったと思います。ステージを純粋に楽しめることで、魅力を伝えられるようになったからこそ、Rain Treeのファンの方も増えたと思っています。先日、フリーライブで遠征をしたのですが、そもそもその地域にファンの方がいないと遠征もできません。地元のファンの方が来てくださったり、わざわざ関東から会いに来てくださる方がいらっしゃることを身をもって実感できたので、そこも成長しているなと思っています」

□Rain Tree(れいんつりー)秋元康氏が総合プロデュースを手がける16人組ガールズグループ。2023年に行われたアイドルプロジェクト「IDOL3.0 PROJECT」最終審査まで残るも合格を逃した候補生が“FINALIST”の名義でグループを結成。下積み期間を経て、24年10月8日に正式にRain Treeとして結成された。25年1月29日に1stデジタルデビューシングル『I L U』でメジャーデビュー。26年7月4日には初の16人全員歌唱楽曲を懸けて、動員2500人を目標にしたフリーライブをダイバーシティ東京プラザで開催。同29日には、Zepp DiverCity(Tokyo)でワンマンライブ「Rain Tree Concert 2026 ~Summer party for you~」を開催する。

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