安楽死の「必要性を感じない」 人の尊厳と向き合う緩和ケア医が伝えたい「在宅医療の普及」
出生数の低下が止まらぬ一方、年間死亡数が増え続けている。厚労省が2023年に発表したデータでは159万人超でこれは過去最多となっている。多死社会となっているなか、終活といったように人生の最後について考える者も増えている。ENCOUNTでは人の最期について一緒に考える医療でもある在宅緩和ケアを取材。埼玉県・西部地域を中心にサービスを展開している医療法人あんず会の理事長で杏クリニックの院長・鬼澤信之氏に同行し、「患者からの感謝」や「安楽死」について話を聞いた。後編。