齊藤工 役者業を半年休み監督業に専念 家を舞台にしたミステリーで採用した「十字架」に込めた思い
俳優の斎藤工が「齊藤工」名義でメガホンを取った映画『スイート・マイホーム』が9月1日に全国公開される。ミステリー作家・神津凛子の同名小説が原作。理想の家族がほころんでいく物語について最初は「映像化してはいけない」と依頼を断ったが、コロナ禍で聖域と考えていた“家”を舞台に起こった凶悪事件を目にしたことで気持ちが変化。「理想と現実を疑い出した、始まりの時代の空気を残そう」と制作を進めた。113分の映像の中には、その知名度を全国区にした『昼顔』の劇場版に刻まれたあるモチーフを、罪の象徴として盛り込んだ。