ノーベル賞級研究の結果、新型コロナ「ワクチンの女神」波瀾万丈の足跡をたどる
世界中をパンデミックに陥れた新型コロナウイルス。ここにきて日本では新規感染者が激減し、ワクチン効果が指摘されているが、そのワクチン開発の基礎となったRNA研究を40年続け、「ワクチンの女神」とも呼ばれるハンガリー人女性がいる。アメリカ在住の生化学者、カタリン・カリコさん(66)。数々の苦難にもめげず、前向きな生き方といちずな研究姿勢でノーベル賞級の結果を出した歩みをたどる「世界を救うmRNAワクチンの開発者 カタリン・カリコ」(ポプラ社)が注目されている。リモートインタビューなどを通じて、カリコさんの素顔に迫ったジャーナリストの増田ユリヤさんに聞いた。