救急車への非常識クレーム、不要不急の要請…“限界”語る救急救命士「できる方は自力で病院へ」
活動中の救急車に鳴らされるクラクション――。救急救命の現場の過酷さが増している。ハラスメント被害だけでなく、“タクシー代わり”感覚での119番といった緊急性のない救急要請が後を絶たず、医療・救急救命の従事者は頭を悩ませている。年末年始を控え、飲酒・外食の機会が増えて思わぬ体調不良や事故に見舞われたり、寒さによる体調悪化のリスクも高まる。医療・救急の当事者にとっても、より一層に気を抜けない時期になってくる。消防官として20年以上のキャリアを持つ救急救命士に、現場の知られざる実態や深刻な課題について聞いた。