猟友会“ストライキ”報道が波紋 発砲処分は「警察側の責任回避」、問題の背景を現役ハンターが解説
北海道猟友会が、自治体からのヒグマ駆除の要請に原則応じない方針を示しているとの報道が、大きな波紋を呼んでいる。背景にあるのが、2018年に砂川市の駆除要請を受け発砲した猟友会の男性が、銃の所持許可を取り消されたことを巡る訴訟だ。先月の二審判決では男性が逆転敗訴。全国の猟友会で自治体からの駆除要請に難色を示す声が広がっている。今後、誰がクマの駆除を担っていくべきなのか。公益財団法人「知床財団」の職員として長年知床でヒグマ対策に従事後、現在は独立し鳥獣対策コンサルタントとしてクマ問題の解決に尽力しているハンターで獣医師の石名坂豪氏に、猟友会依存のクマ駆除が抱える構造的な問題について聞いた。