格闘技界のドーピング騒動、IOC認定薬剤師が解説する“筋肉増強”だけじゃないリアルな効果とリスク
格闘技界で選手のドーピング使用や疑惑が問題となっている。海外遠征を経験した選手のなかには実際にドーピングを勧められたケースもあるようだ。国内最大の格闘技イベントを開催する「RIZIN」は9月、看板選手へのドーピング疑惑の声を受け、会見を実施し検査結果を公表、意識改革を宣言した。ドーピングとは一体どういったものなのか。なぜ手を染めてしまう選手がいるのか。さまざまな疑問について国際オリンピック委員会(IOC)より、「IOC Certificate in Drugs in Sport」(※1)の認定を受け、国際検査機関(ITA)よりドーピング検査員の資格を得たスポーツファーマシスト・木村有里氏に話を聞いた。