日本郵政はなぜ“ブラック企業”となったのか 取材記者が明かす実態と民営化の影響…局長会は「集票マシン」
2007年10月、小泉純一郎政権下で民営化された日本郵政グループは現在、「ブラック企業化している」と言われている。かんぽ生命の保険不正販売問題を発端に、配達員のうつ病発症による過労死、年賀状や「かもめーる」(21年廃止)の過剰な販売ノルマ、政党と癒着し、会社で力を発揮する任意団体「局長会」の存在……。そんな闇に迫ったのが2月17日発売のノンフィクション『ブラック郵便局』(新潮社)だ。著者で西日本新聞記者の宮崎拓朗さんに話を聞いた。