男子新体操をテーマにした舞台が復活! 主演の高野洸と西銘駿「五輪イヤーを盛り上げます」
稽古で新体操の難しさに気づく
――新体操に対する印象を聞かせて下さい。
高野「サーカスのような人間の領域を超えたスポーツだなって思いました。しかもあの一体感。団体競技もすごいですよね。あのくらい息がピッタリじゃないとできないんだなって思いましたし、“筋力の化け物”が集まっているのかなって」
西銘「僕はちょっとなめていたんです。バク転も『1日でいけるだろ』くらいに思っていたんですが、全然無理。こんなに難しいのかって自分が体験して初めて気づきました。僕は野球をやっていて、団体やチームには慣れているのですが、本当のチーム力というか、緊張感や信頼っていうのが、競技を見てすごく伝わってきて、改めてすごいスポーツだなって感じました」
――新体操は息を合わせたりとチームワークが不可欠だと思います。出演者と絆を深めるために何か工夫したりこれから取り組みたいことがあったら教えて下さい。
西銘「僕はこうやっていこうじゃなくて、新体操をやっていたら相手の視線だったり動きを考えるから、息が揃って、自然にチームワークを築けると思うんです。だから昼飯食べようって食べ始めたら、箸の動きとかも全部一緒になるくらい、息が合ってくるんじゃないのかなって(笑)」
高野「先生の指導も厳しくて、稽古では数時間でそれを乗り越えていくんですけど、稽古を通して、出演者と仲良くなっていくので、部活っぽいノリがありますね。今日頑張ったからみんなでコーラ飲もう!とか(笑)」
西銘「きっと帰り道の歩幅も合ってくると思うんです。気づいたらみんな同じ歩幅で一列で歩いている(笑)。だんだんそうなってくるんじゃないですかね」
本気の新体操を楽しんでほしい
――舞台でどんな技を見せたいですか?
高野「ステージ上でやるのはなかなか難しいかもしれませんが、ひねりを入れた『バク宙』ができたらいいなと個人的に思っています」
――最後に舞台の見どころについて教えて下さい。
西銘「この作品は全員の形や動きが揃わなくてはいけないですし、歌もダンスも新体操も色々あるので、指先から形まですごく表現力が求められるのでので、キレイに見せていきたいなと思います。すごく緊張感があって、お客さんも新体操を見ている気分で『失敗しないで』って気分でハラハラ・ドキドキしながら、楽しんでいただけたら嬉しいです」
高野「ふとした瞬間に学生の頃を思い出すというか、そんな懐かしさみたいなところも感じていただけたらいいなと思います」
西銘「10周年を迎えて、これまで錚々たる方々がこの舞台を演じてきたからこそ、僕たちが超えていきたいって思います。来年は東京オリンピックがありますし、僕たちも2020年を盛り上げていきたいなって思っていて、必ず成功させたいです」
「タンブリング」は2020年4月19日から29日まで東京・TBS赤坂ACTシアター、5月9日から10日まで大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA WWホールにて上演される。
企画・製作・主催 舞台『タンブリング』2020製作委員会