NHK大河ドラマ「麒麟がくる」の第28回が18日に放送された。第28回「新しき幕府」では、ついに足利義昭(滝藤賢一)が上洛。織田軍は周囲の三好勢を一掃し、新幕府は立ち直ろうとしていた。

　一方、義昭の兄で仙台の先代の将軍・義輝の暗殺に関わった疑いのある松永(吉田鋼太郎)の処分を巡り、織田側と三淵ら奉公衆の意見は対立。義昭は信長(染谷将太)の意向に従うが、その代わりに、代々将軍家に仕えてきた摂津晴門(片岡鶴太郎)に幕府の政務を任せたいという。

　信長が岐阜に戻ったあと、三好の軍勢が本国寺を急襲。将軍・義昭を狙った三好軍はすぐに撤退するが、この騒動をすぐに知らせなかった晴門に対し信長は激怒。「将軍にふさわしい城を二月で造れ」という信長の一言で、京では慌ただしく二条城の築城が始まる。

　光秀(長谷川博己)と藤孝(眞島秀和)は、幕府を腐らせてきた晴門を再び登用することに気が進まない。同じ頃、光秀は幕府内で横領が行われていることを突き止め、三好と内通している者がいるのではないかと疑い始める。

　晴門を演じる片岡鶴太郎は、「物語のステージが変わっていく中で、後半戦の盛り上がりの1パートをご指名いただいた」と胸を張る。義昭を将軍とした新しい幕府の奉公衆として歴史の表舞台に立った光秀にとって「超えなければならない壁」が晴門なのだという。

　さらに、「信長に対しても、田舎から出てきたヤツだと晴門は初めから毛嫌いしています。晴門はキャリアもあるし、プライドの高さもあり、信長の前では一応頭は下げますけど、腹の中では完全に敵対視しています。信長のことを全く認めていませんね」とバッサリ。

　光秀を追い込み、信長を敵対視する晴門。片岡は「やはり悪役がいないと、ヒーローは輝きませんからね。憎たらしいキャラクターを演じたいと思います」と意気込んでいた。