ハリセンボン、結成23年目で深まる“絶妙なバランス” 箕輪はるかが相方へ贈る感謝「春菜じゃなかったら…」

お笑いコンビ・ハリセンボンの箕輪はるかが、デビュー23年目を迎えた。「20年やれるとは思っていなかった」。中堅からベテランの域に差し掛かる中で、自身の変化や相方・近藤春菜への思いについて聞いた。

ハリセンボンの箕輪はるか【写真:高田啓矢】
ハリセンボンの箕輪はるか【写真:高田啓矢】

デビュー23年目で初の単独MC…心境にも変化

 お笑いコンビ・ハリセンボンの箕輪はるかが、デビュー23年目を迎えた。「20年やれるとは思っていなかった」。中堅からベテランの域に差し掛かる中で、自身の変化や相方・近藤春菜への思いについて聞いた。(取材・文=小田智史)

 東京NSC9期生の箕輪と近藤春菜が2003年に結成したハリセンボンは、翌04年にデビュー。漫才日本一決定戦『M-1グランプリ』では07年と09年に決勝進出を果たした実績を持ち、24年には20周年の単独ライブも行った。

 箕輪は、長野朝日放送(abn)の新番組『ここハレ』(金曜午後5時33分~5時50分/午後6時15分~午後6時55分)で、デビュー23年目にして初の単独MCを務めることになったが、芸人を20年以上も続けられるとは思っていなかったという。

「芸人は不安定ですから、続けばいいなと思っていましたけど、ここまで続けられて本当に良かったです。20周年ライブで言った『60歳まで』というのは想像できないんですけど、自分の良さと求められるものが合致する部分があれば、やりたいですね。誰かが明るくなるための一つの要素になれたらいいなと思います」

 自分の思いは内に秘め、話を聞く側に回るタイプの箕輪。ラジオ出演や2022年1月から始めたYouTubeチャンネルにより、心境にも少しずつ変化が生まれてきたという。

「自分の中で考えていることはあるんですけど、『これを言っても仕方ないないかな』『こんな当たり前のことを言ってもネタにならないかな』とか考えてしまうんです。いろいろ想像してしまって、怖くなってあまりしゃべらなかったりします。でも、ラジオとかでお話しする機会があった時に、それをいい風に受け止めてくださる方もいると少し分かったので、こういうことも言ってもいいのかなと最近は思い始めるようになってきました」

“言ってもいいのかな”のきっかけは、長年行動を共にしてきた相方・近藤の言葉だったと明かす。

「私は最初にしゃべるタイプではないし、しゃべるのを手前で終わらせたりする時があるんですけど、春菜は相方なので気付いて、『その先にもうちょっと言おうとしたんじゃない?』と振ってくれます。私が『でも。そんなこと言っても仕方ないかなと思って終わらせたんだけど』と話したら、『いや、いいよ。もっとしゃべりなよ。きっと、その話を聞きたい人もいるよ』と。春菜が気にかけてくれたり、ラジオのリスナーさんが『面白かったです』と反応してくださったりするので、すごく勇気づけられました。SNSはあまり見ないようにしていますけど、反応をチェックしたり、エゴサーチもしますよ(笑)」

「後輩が現場で困らないように」環境作りを誓う【写真:高田啓矢】
「後輩が現場で困らないように」環境作りを誓う【写真:高田啓矢】

ハリセンボンはコンビの「バランスがいい」

 かつてはネタを巡ってけんかしたことや、近藤が注目されることに対して「焦りや嫉妬みたいなものもあった」と語っていた箕輪。3歳年下の相方は、自身にとってどんな存在なのか。

「春菜は一緒にいるとすごく頼もしい人で、なんでも笑いに変えてくれるので、安心する相方です。“春菜じゃなかったら”というか、春菜がしっかりお笑いをやってくれているから、自分がその周りをフラフラしていられるのは間違いなくあります。YouTubeを始めて、雑談とかする時に私の良いところを引き出してくれるし、そばにいてくれると本当にありがたいです。(コンビの)バランスがすごくいいと思います」

 デビューから23年が経過し、女性芸人の立場も変わってきているのを肌で感じているという。

「私たちの時代はまだ女性芸人が珍しいころというか、キャラクターとして消費されることが多かったと思います。かくいう私たちも、キャラクターでだいぶ認知してもらえたんですけどね(笑)。でも、今はコント、トーク……、いろんな特徴のある方が出てきて活躍しているのでうれしいです」

 現在46歳。「気持ち的にはまだ若手」と言うが、後輩たちの勢いをほほ笑ましく思っている。

「現場で後輩が多くなって、大活躍している姿を見ると、スタミナとかフレッシュさは全然負けちゃいますし、(私たちも)もう中堅、ベテランかという気持ちになって複雑です(笑)。『こんなに芸歴が違うんだ』と思うことは多くて、(2025年の)R-1チャンピオンで同じ事務所の友田オレくんなんてまだ芸歴4年目の24歳ですから。私は何かを相談されるとかはないですけど、みんな自分で考えてしっかりやっていると思いますし、後輩が現場で困らないように、私たちが『こうしてほしい』と言っていくことによって、今後やりやすいような環境を少しでも作れたらいいなと思います」

 コンビでの立場同様、冷静に状況を見極めてお笑い界の発展にも尽力していく。

□箕輪はるか(みのわ・はるか)1980年1月1日、東京都出身。NSC東京校出身で、2003年に近藤春菜とお笑いコンビ・ハリセンボンを結成。コンビではTBS系『モニタリング』、テレビ東京系『にちようチャップリン』、フジテレビ系『ぽかぽか』をはじめ、多数のレギュラー番組に出演。ピンでも幅広い分野で活動しており、ニッポン放送『ナイツ ザ・ラジオショー』では木曜パートナーとしてレギュラー出演中。4月10日からスタートした長野朝日放送(abn)の新番組『ここハレ』で、デビュー23年目にして初の単独MCを務める。実は身体を動かすことも好きで、特技はバドミントンとサッカー。

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