名門国立大出身の“普通の男”が挑むRIZINベルト、30歳・後藤丈治が掴んだビッグチャンス「好奇心に取り憑かれた」
今月12日に開催される格闘技イベント「RIZIN LANDMARK 13 in FUKUOKA」(福岡・マリンメッセ福岡A館)のバンタム級タイトルマッチで、北海道大出身の後藤丈治(30=TRIBE TOKYO MMA)が現王者・ダニー・サバテロ(33=米国)に挑戦する。RIZIN5連勝でつかみ取ったキャリア最大の戦い。自らを「普通の人だった」と明かす男が、決戦直前のメディアデーで自身の哲学を明かした。

RIZIN5連勝で王者・ダニー・サバテロに挑戦
今月12日に開催される格闘技イベント「RIZIN LANDMARK 13 in FUKUOKA」(福岡・マリンメッセ福岡A館)のバンタム級タイトルマッチで、北海道大出身の後藤丈治(30=TRIBE TOKYO MMA)が現王者・ダニー・サバテロ(33=米国)に挑戦する。RIZIN5連勝でつかみ取ったキャリア最大の戦い。自らを「普通の人だった」と明かす男が、決戦直前のメディアデーで自身の哲学を明かした。
「緊張感がいい感じに高揚感に変わってきた。100%に近づいている」。落ち着いた口調とは裏腹に、目には力がこもっていた。
プロ28戦目でついにベルトへ手が届く位置までたどり着いた。難関の国公立大学である北海道大出身という異色の経歴を持つ後藤だが、これまで決して順風満帆とは言えないキャリアを歩んできた。幾度となくケガに苦しめられ、2023年6月に初参戦したRIZINでは初戦からツイスターで連勝したにもかかわらず、その後約2年間、マッチメイクがされない不遇の時も過ごした。
そんな風向きが変わったのは、昨年6月に開催された地元北海道でのRIZINだった。2年ぶりに参戦すると鹿志村仁之介に判定勝利。11月の神戸大会もKO勝利し、その勢いのまま大みそかには元UFCファイターのホセ・トーレス(米国)相手にアップセットを起こした。目の前のチャンスを全てものにし、自らの力でタイトル挑戦への道を切り開いた。
「家庭のことだったり、格闘技のことだったり普通じゃいられないようなことがたくさんあった。復帰も難しいんじゃないかなってケガもしてきたし、越えなきゃいけない問題がたくさんあった」と素直に明かしたが、その反動で身についた強靭なメンタルで目の前の試合にも動じなくなった。

「地方の普通の奴でも世界の強豪をぶっ飛ばせる」
試合前には、メディアプラットフォーム「note」に自身の思いを書き記すのが習慣だ。今回つづったのは「好奇心が止められない、取り憑かれている」という言葉。その真意について「なんでベルトが欲しいのか、なんでサバテロに立ち向かうのかって考えた時に、自分は他の人より好奇心が強いと思った。トップ選手と戦った時にどう感じるのか、何を得るのか。それを知りたい気持ちが強い」と思いを語った。
タイトル戦が迫る現在も仕事と両立しながら、格闘家を続けている。派手なパフォーマンスも好まず、Xのフォロワーも約8000人とRIZINファイターとしては決して多い数字ではない。「自分のことを昔から知ってる人たちは分かると思うんですけど、(自分は)本当に普通の奴だった」と語ったが、「だから、地方の普通の奴でも世界の強豪をぶっ飛ばせるっていうのを見せたいし『お前ら頑張ろうぜ』っていうのをみせたい」と意気込みも口にした。
「地方でくすぶってるやつは格闘家じゃなくてもいっぱいいると思うんですよ。名前が知られてないアーティストだったり、バンドマンだったり。自分の弟もバンドマンなんですけど、なんかそういう人にパワーを与えたいなと思ってます」
ベルトをつかんだ先に何が見えるのか。好奇心に突き動かされた男は、自身の目でその世界を確認するためケージへと足を踏み入れる。
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