「これは悪質」大型トラックがバリアフリースペースを占領…ドライバーのマナー違反を同業者が告発
東北自動車道下り線の鶴巣パーキングエリアで、大型トラックが障がい者や高齢者向けのバリアフリースペース4台分を占拠して駐泊している様子を収めた写真がSNSで拡散、物議をかもしている。投稿者の男性に詳しい話を聞いた。

障がい者や高齢者向けの「思いやりエリア」4台分を占拠して駐泊
東北自動車道下り線の鶴巣パーキングエリアで、大型トラックが障がい者や高齢者向けのバリアフリースペース4台分を占拠して駐泊している様子を収めた写真がSNSで拡散、物議をかもしている。投稿者の男性に詳しい話を聞いた。
「鶴巣パーキングエリア
店舗前の【思いやりエリア】4台分塞いで寝てるとか
運送業界のイメージ悪くなるからやめてもらいたいよ」
今月9日、SNS上に投稿された写真には、パーキングエリアに設置されたバリアフリースペース「思いやりエリア」を4台分を横断するように、横付けで駐車された大型トラックの様子が収められている。運転手は車内で休憩しているのか、運転席のカーテンは閉め切られている。
本来、体の不自由な人や高齢者のために設けられた駐車スペースをふさぐような迷惑駐車に、ネット上では「これは悪質ですね」「さすがにマナー悪いな。会社の看板背負ってるのに…」「なんぼ寝る所無かったとしてもこれはアカン…」「ここに止めて寝れる神経がすごい」「こんな事するから真面目に頑張るドライバーまで叩かれるんよね。迷惑極まりない」「会社に電話したら運転手が会社からガッツリ指導受けるかもね」など、批判の声が殺到している。
投稿者は宮城在住で大型ドライバー兼運行管理者をしているという50代の男性。ドライバー歴35年のキャリアを持ち、東日本大震災を機に長距離から地場便(1日で往復できる範囲で行うトラック配送)へ異動した、業界を知り尽くすベテランだ。
投稿者は、当時の状況について「4月9日の午後6時頃、場所は東北道下り鶴巣パーキングエリアです。ここは近くに工業団地や物流倉庫が点在し、また食堂もあるパーキングなので、トラックの待機・休憩には人気の場所。この時はまだ大型枠には余裕があるにもかかわらず、思いやりエリアに駐車してカーテン閉め切っていました」と説明。
その上で、「同業者としてモラルのなさを許すことができず、注意喚起の目的で投稿しました。SNSの普及であおり運転などはさらされるようになりましたが、ゴミのポイ捨て、尿ペット(ペットボトルに小便をして捨てる)、自車の陰で駐車場での立ち小便、そして今回のような枠外駐車など、トラックドライバーのマナーはなかなか改善していません。投稿には『ああ、あの会社か』というコメントも多く、運転マナーも駐車マナーも日常的によく見られてない企業のようです」と投稿の意図を口にする。
トラック業界では2024年4月の法改正に伴い、4時間連続して運転する場合、30分以上の休憩を取ることが義務化。通称「430休憩」と呼ばれ、長距離ドライバーは輸送途中であっても休憩を挟まなければならないなど、ルールの厳格化に戸惑いの声も上がっている。
「430休憩だけでなく、下ろしの順番取り、大型車が停めれるドライブインが激減してることなどもあって、休憩目的の車両がこういうパーキングエリアに集中するんです。大型車枠を取ってあるコンビニもありますが、そんなに台数もとれないし、アイドリングの騒音問題やゴミのポイ捨て、立ち小便などの迷惑行為により、トラックの枠を閉鎖されてるところも多い」と投稿者。運送業界の働き方改革の影響もあるものの、根底にはドライバーのマナー意識の低さがあると指摘する。
物流を支える存在として、社会的な信頼が求められるトラックドライバーだが、一部の心ない行動が業界全体のイメージを損なっている現状は深刻だ。思いやりエリアは、本当に必要としている人のために確保された場所。ドライバー一人ひとりの意識改革が問われている。
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